自閉症児の小学校決定までの道 ~次男・中編

7月にある就学相談会までの間、特別支援学校の見学に行きました。

学校によって、思うこともいろいろありました。

特別支援学級の見学

A小学校

学区内の小学校で、現在4月から通っている小学校です。

見学した時は、1~6年生が6~7人生徒さんがいて、2人の先生がこのクラスを受け持っていました。

授業中、動き回る子もいましたが、先生に言われて席に戻ったり、先生ともコミュニケーションがとれていました。

その時次男ですが、初めて来た場所でもあるせいか、はしゃいでいました。

その姿を見て、クラスでちゃんとやれるか、大丈夫かなぁ・・・?と少し不安になりました。

B小学校

学区外の小学校で、車で約15分ぐらいのところにあります。

ただ、この小学校の見学に行ったとき、授業がプールだったのです。

授業がプールだったとは、知りませんでした。

教育委員会と日程を調整する際、授業内容を聞けばよかった・・・と後悔しました。

そのため、私と次男・パパは、暑い中、プールサイドで見学していました。

当然プールの準備をしていたわけではなく(仮に準備しても入れたかどうかは不明)、次男はプールサイドの水溜りで遊ぶ始末・・・。

このままここにいても意味がないので、担任の先生にお話だけ聞いて、早々に帰りました。

A小学校では1時間くらいクラスの様子が見れたのですが、B小学校では15分ぐらいしかその場にいられませんでした。

プールの授業ということで、先生や補助らしき先生を合わせて4人いらっしゃり、クラスの生徒人数も10人以上はいました。

普段は2人の先生で受け持っているようですが、手が空いている先生がいれば補助にはいる感じでした。

あと、重度らしき生徒さんもいて、その子がパニックを起こすと先生一人が付きっ切りで、逆に一人でもいられる生徒さんは、本当にポツンと一人で泳いでいました。

次男が補助が必要な場合、大丈夫なんだろうか・・・?と、私は不安に思いました。

後で、パパにも意見を聞くと、パパも同意見だったので、この小学校は選ばないことにしました。

C小学校

学区外の小学校で、車で約10分ぐらいのところにあります。

この小学校の特別支援学級は最近できたばかりでした。

そのためクラスには生徒数は3人のみで、先生は1人でした。

ただこのクラス、特別支援学級といっても、先生とのコミュニケーションもしっかりしていますし、授業内容も普通学級とあまり変わらない気がしました。

次男がこのクラスでやっていくは、ハードルが高すぎる・・・と正直、思いました。

先生も、授業中落ち着きがなさすぎる次男の様子を見て、このクラスでは難しいかもしれませんね・・・と。

パパも同意見だったので、この小学校も選びませんでした。

結局は、消去法でA小学校に決まった感じです。

 

もっと他の小学校を見学したほうがいいかもしれませんが、通学・行事などを考えると、この3つの小学校が限界でした。

また、特別支援学級でも先生の人事異動はあります。特別支援学校でも同じです。

例えば、今年良い先生が担任になっても、来年には変わる可能性もあります。

それに学校の校長先生などトップの先生が人事異動すれば、学校方針も変わる可能性もあります。

ただ、実際はどうなのかわかりません。

でも、それならその都度、担任の先生や学校と次男のために話し合っていけばいいと思いました。

それが自分が次男にできることだと思います。

幸いにも長男・次男には、信頼できる心強い相談支援員さんがいます。

その方は、長男の放課後デイサービス先を探す際にお世話になり、放課後デイサービス以外でも小学校のことでも相談に乗って頂いております。

今回、次男が特別支援学級に進学する際、保育園から小学校への移行支援会議のときも同席し、小学校に言いづらいときは相談くださいとおっしゃってくれました。

小学校の先生以外にも、心強い人がいるのは非常に助かりますね。

就学相談会

そして、7月になり就学相談会が行われました。

内容は当サイトの「就学相談会の流れと注意したいポイント」を参照してください。

就学相談会の流れと注意したいポイント

 

このとき、初めて先日行われた発達検査の結果を知らされました。

前編でも書きましたが、

IQ:46(精神年齢:2歳7ヶ月)でした。

今回、私達と面談をしたのは、次男の発達検査をされた教育支援委員の人とは違う人でした。

ただ、この教育支援委員さんのお話では、

確かに検査結果だけを見ると、特別支援学校が相当となりますが、

普段の様子やこの就学相談会での次男の行動を見ていると、特別支援学級でも問題はないのではないかということでした。

私とパパも、最初のうちは慣れない場所で落ち着きがないかもしれませんが、特別支援学級で過ごしていくうちに落ち着いてくるということ、

あと特別支援学級は普通学級との交流があり、普通学級の授業も受けられる可能性があり、できるのであれば次男にも受けさせたいと、

そして、次男の「できる」可能性を信じたいと教育支援委員の方に伝えました。

 

また、今までの発達検査のコピーを教育支援員の方に渡しました。

前編でも書きました約8ヶ月前にした発達検査結果(IQ:68)も入っています。

教育支援員の方は、これを見て今回の発達検査以外にこれも判断材料として教育委員会に提出してもいいか私達に聞いていただいたので、

就学決定でのよい方の判断材料が増えて、少しホッとしました。

そして、結果は後日、教育委員会の担当者から電話にてお伝えしますと言われ、就学相談会は終了しました。

そして、結果は・・・?

そして、8月中旬。

教育委員会から電話がかかって来ました。

結果は、特別支援学校が相当でした。

就学相談会での面談の感触で、特別支援学級に進めるのではないか?と思っていたので、ショックでした。

「特別支援学校が相当」と結果が出た理由ですが、

①発達検査結果

確かに以前の発達検査の数値は良かったかもしれないが、やはり最近の検査結果が次男の力量として判断されたようです。

②特別支援学校への勧め

教育支援員より次男の落ち着きのない行動が報告されているので、特別支援学級よりも特別支援学校で「学校」自体に慣れ、

その上で、特別支援学級を考えられてはどうですか?と特別支援学校を勧められたのでした。

ただ、②に関してですが、特別支援学校から特別支援学級へ移行できた子は少ないようです。

それは、まず特別支援学校から特別支援学級へ希望をだしても、手続き等ですぐには難しいからなのと、当然その時も発達検査があります。

1回きりかどうかはわかりませんが、発達検査の数値が特別支援学級に入る基準より上回らないといけないようです。

そのため、この時どんなに両親が希望しても、数値が下回っている限り、難しいかもしれません。

 

特別支援学校が相当と出ましたが、この段階で特別支援学級を進ませたいと親の希望で特別支援学級と決めるのは、可能です。

でも、やはり結果は結果として受け止めなければならないのかなと、私は落ち込みました。

私の様子を気にしたのか、教育委員会の方はある提案をしました。

とりあえず、8月下旬にある特別支援学校の面談に参加し、その上でもう一度、次男の進学先を検討することでした。

つまり、進学先を今、決定しないで、進学先決定のタイムリミットまで引き延ばすことになったのです。

私はその日の夜にパパと相談し、その提案でお願いしました。

そして、長男の時と同様、特別支援学校の面談に向けて、教育委員会から送られてきた面談に使用する書類に記入したりして過ごしていました。

 

特別支援学校の面談の3日前。

教育委員会から1本の電話がかかってきました。

その電話は、驚くべき内容でした。

この続きは、後編へ。

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