偏食にならないように気を付けるには?

2015年11月現在、長男は7歳です。

嫌いなものはまだ少しありますが、今ではだいたい食べれるようになりました。

我が家の長男の場合

長男が、自閉症と診断がでた頃、3歳前でした。

そのため、食事については、さほど意識していませんでした。

「まだ小さいから、煮物とか野菜とか苦手なのかな?」と思う程度でした。

 

しかし、自閉症スペクトラム障がいについて調べる中で、偏食になりやすい傾向があることがわかりました。

  • 特定の物しか、食べれなくなる
  • 好むもの以外は、一切受け付けない

それにより将来、成人病になる恐れもあるようです。

それからは、私たちなりのやり方で、小さい頃から食事については、特に気を付けるようにしました。

あなたの参考になれば、嬉しいです。

好きなものを把握する

我が家の夕食には、毎回サラダを出しています。

長男の食べている様子を見ていると、サラダを食べるときは、いつもハムから食べていました。

「この子、ハムが好きなのかな?」と思い、ちょっと試してみることに。

 

「そうちゃん、ママのハム食べる?」と聞きながら、ハムを差し出してみました。

すると、長男は口をあけて、欲しそうなサインを出したのです。

食べさせてあげると嬉しそうにしていました。

 

そこで、このハムを使って、苦手そうなものを食べる練習をすることにしたのです。

我が家の練習方法

長男は、離乳食時には、ひじきは食べてくれました。

でも、この3歳の頃には全く駄目でした。

私が食べさせようとすると、長男はそっぽを向いたり、怒ったり・・・。

 

そこで、ある対策をすることに。

あらかじめ長男のサラダにはハムを少なめにします。

そして長男、サラダを食べ終えて、おかずのひじきにいくのを待ちます。

いつも、長男は表情が固まってしまい、ひじきに手を付けてくれません。

そこで、私が一言。

「そうちゃん、ひじき、1口食べてみよう。食べれたら、ハムあげるよ。」

と、言ってスプーン1杯だけひじきをいれて、長男の口に持っていきます。

怪訝な顔をする長男でしたが、一口だけ食べてくれました。

そして、それから必ずハムをあげました。

また、「すごいね。ちゃんと食べれたね。」と褒めるようにしました。

 

最初は、苦手なものを食べたら好きなハムが食べれる、ということが分からなくて、とまどっていました。

でも、何回か繰り返すうちに、わかってくれたようです。

苦手のものを食べれたら、好きなものが食べられ、その上、褒められる。

それを繰り返し実践していきました。

楽しく食事をする

食事をする時の雰囲気も大事です。

ただ、先ほどのやり方ですが、いつもうまくできたわけではありません。

その時の本人の機嫌もありますし、どうしても食べれない時もあります。

 

そんなときは、その日に食べさせることを諦めます。

また、次チャレンジすればいいからです。

ただし、苦手なものは食べれなかったので、好きなものは少ししかあげません。

 

食べないことを怒ったり、無理やり食べさせると、本人にとっても食事をすることが嫌になってしまいます。

本人の様子を見ながら、量や頻度を調整しながら、少しずつ少しずつ食べれるように、チャレンジしていくことが大事です。

ママに負担のない程度で

最初は、なるべく手作りを心がけていました。

でも、子供たちは、ちゃんと食べてくれる時もあれば、なかなか食べてくれない時もあります。

「せっかく作ったのに・・・」と思い、イラっとするときもありました。

 

こんなときは、「小さい頃は、食事の波にムラがあるものだ」と、気持ちを切り替える方が良いです。

現在では、長男7歳、次男5歳ですが、ちゃんと食べてくれます。

一時期のものだと思い、全て食べてくれなくても、怒らないようにしましょう。

 

また、手作りをするのはいいのですが、ママに負担がかかってしまうのなら、たまには上手に手抜きをしましょう。

例えば、お子さんの好きなお惣菜を利用するのも良いと思います。

 

我が家の場合も、仕事でどうしても忙しい時は、お惣菜を活用するようにしています。

その代わり、時間があるときは、手作りをするようにしています。

成長と環境の変化

長男が保育園に入る前頃は、昼食のメニューが似かよってしまうのが、悩みでした。

しかし、この悩みは保育園に入園後には、自然と解消しました。

保育園では、毎日献立内容が変わり、毎日いろいろな食事ができるからです。

本人の刺激にもなったと思います。

 

長男は、保育園の年中時期(5歳頃)には、練り物(ちくわ等)・油揚げが全くダメでした。

ですが、年長時期になると、だんだん食べれるようになったのです。

実は、事前に保育園の先生に、なるべく完食できることを目標に、嫌いなものでも食べさせるようにお願いしてありました。

 

もちろん、ダメな日もあるし、食べれた日もありました。

それが繰り返しあって、少しずつ食べれる品目が増えていったと思います。

今では、本当にだいたいの物が食べれるようになりました。

周りの人の協力もありましたが、本人も頑張ったと思います。

 

まだ長男に嫌いなものはありますが、今では昔のやり方は、していません。

ハムがなくても「一口だけたべてみよう」と促すと、とりあえず一口食べてくれるようになりました。

特に初めて食べるものは、いわゆる「食べず嫌い」の状態です。

でも、一口食べてみたら、「美味しい!」という感じで、いっぱい食べてくれることがあります。

もちろん、無理な時もありますが、昔と同じように、ちゃんと食べれたら、褒めることは必ずしています。

まとめ

嫌いなものを完璧になくすことはできません。

でも、いろいろなものをバランスよく食べることができれば、偏食になりにくくなると思います。

そのためには、本人の頑張りもあります。

時間はかかりますが、周りが温かく支援してあげることが大事だと思います。

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