「おかあさん」

2016年、長男は8歳になりました。

この8歳の年に、私にとって嬉しいことがありました。

言葉が出てきているけど・・・

長男は、自閉症スペクトラム障がいと診断される3歳前から、言葉は全くありませんでした。

診断後は、日々の療育や関わり合いを工夫することで、少しずつ言葉を引きだしてきました。

本人の頑張りもあり、2016年現在の長男は・・・

  • 挨拶(「おはようございます」・「いただきます」等)
  • 自分の要求を伝える程度の言葉(「〇〇〇ください」)
  • 知っている物や好きな物(アイス・飛行機等)

これらの言葉が、自分で言えるようになってきました。

 

ただ、診断されてから私は1つ諦めていたことがありました。

それは、私のことを「おかあさん」と呼んでくれることです。

それまで長男は、私のことを「自分のお世話をしてくれる人」程度にしか思っていなかったかもしれません。

 

療育を始めて2年たった頃、単語が少しずつ出始めた頃、試しに私は自分を指差して、

「これだーれ?」

と、長男に聞いてみました。

すると長男、

「はな」

と答えました。

指差した先が、私の鼻に向いていたので、素直にそう思ったのでしょう。

そのたびに、「おかあさん」とオウム返しで言わせていました。

 

それから3年近くたっても、オウム返しで言えても、自発的に「おかあさん」と言うことは、ありませんでした。

それでも自分の要求や意思を少しずつ伝えられるようになってきたので、「おかあさん」が言えなくてもいいと思いました。

「おかあさん」が言えなくても、私の側にきて甘えてきたり、何かあれば私のところに来てくれる。

言葉がなくても、私を必要としてくれる。

それで十分だと自分に言い聞かせていました。

それは、突然だった・・・

そして8歳になる頃。

長男は学校から帰ってきて、いつものようにレゴブロックで遊んでいました。

すると・・・

「おかあさん」

長男が初めて私を呼んでくれました。

 

どうやら次男に自分の使っていたレゴブロックを取られていました。

取り返すにも次男はなかなか譲ってくれない。

誰かに助けてもらわないと。

あの人に。

あの人は、

「おかあさん」だ。

 

あくまで想像ですが、こんな感じで言葉が出てきたのかなと思います。

自分が生きている間に聞ければいい言葉が、長男が産まれて8年ぐらいで聞けたので、本当に嬉しいです。

今では、私を呼ぶときには必ず「おかあさん」と言ってくれます。

 

これから長男の言葉がどれくらい発達するかは、わかりません。

でも、諦めずに今日も長男に話しかけていきます。

いつか長男とおしゃべりできる日を楽しみにしながら。

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