「できない」ことを感じた次男。どうする?

次男は、我が家のムードメーカーです。

喜怒哀楽が激しいところもありますが、その場を和ませてくれます。

ただ、成長とともに、次男なりに感じることがあるようです。

それは・・・?

明るい次男だけど・・・

次男は、やや無鉄砲なところもありますが、失敗を恐れない性格です。

私や主人が、大丈夫かな?と思うことでも、「大丈夫!俺できるよ!」と果敢にチャレンジします。

たとえそれが失敗したとしても、めげないところが次男の良い所です。

自転車の練習した時も、うまく乗れなくて転んでも、果敢に挑み、自転車に乗ることができるようになりました。

 

私も主人も、次男の超前向きな性格が、大きくなっても変わらないでいて欲しいなと思っています。

でも、3年生になって、次男なりに感じていることが出てきたようです。

七夕で書いた予想外の願い事

昨年の七夕、次男はある願い事を書きました。

それは、

「大きくなって、先生になりたい。」

でした。

いつもだったら、戦隊もののヒーローになりたいとか、〇〇〇が欲しいとかだったので、予想外の願い事にビックリしました。

 

次男に「先生になりたいの?」と聞くと、「うん!俺、大きくなったら、先生になるんだ!!」と嬉しそうに答えてくれました。

イメージだけで、なりたいと言っているかもしれないけど、何かに憧れることはいいことだと思うので、応援してあげようと思いました。

それから、しばらくたったある日、次男の心の内を知る出来事があったのです。

「俺、なれないよ。だって・・・」

ある日のこと。

子供達が放課後デイサービスでしてきた学校の宿題をチェックしていたら、次男の算数の宿題があまりできていませんでした。

「宿題あんまりやっていなかったけど、難しかった?」

こう聞いてみたところ、次男は目に涙を浮かべて私に言いました。

「俺、だめなんだ。できないんだ。」

珍しく弱音を吐く次男。

「大丈夫だよ。先生になるって言っていたじゃん。頑張ってみようよ?」

と、私が言うと、次男は泣き始めました。

「俺、なれないよ。だって、マルとバツがわからないから・・・」

 

次男は、おそらく、算数や他の教科の宿題が「わからない」「できない」ことに、自信をなくしたのだと思います。

小学校に入学してから、次男の語彙力は上がり、いろんな言葉がたくさん話せるようになりました。

ただ、学力面でいうと、この時点で、1年生から3年生で学習することを行ったり来たりしていたのです。

なので、通常の3年生に比べると、学力面は1学年下だと思います。

 

「わからない」「できない」ことを、自分なりに感じたのでしょう。

次男の辛い気持ちを知り、私も心を痛めました。

その日は、なるべく次男にとって分かりやすいように、丁寧に一問ずつ教えてあげました。

次男は半泣きの状態でしたが、頑張って宿題を終えることができました。

子供に自信をつけさせるには?

子供ができないと感じたとき、あなたはどうしますか?

子供に合ったサポートで

私は、学力の面で、次男に何かできないことはないかと考えました。

次男の場合、今、学校で勉強していることより、先の内容を頑張るよりも、すでに学んだことを重点的にした方がいいのではないかと思いました。

 

学校の学習では、1年生から3年生で学ぶことを行ったり来たりしているので、それだったら1年生からの学習をしっかりすることで基礎が築き、身について、次男の自信にも繋がると思ったのです。

書店にて、次男にとって分かりやすい算数ドリルがないか探したところ、KUMON(くもん)のドリルが適していました。

また、次男には1年生がするドリルが必要かと思いましたが、ドリルの内容をみたところ、2年生からが現在の次男レベルだと判断し、購入しました。

 

そして、毎日、宿題の他に、このドリルを1ページすることを、次男に提案しました。

私は、ドリルをするページをもう少し増やしたいと思いましたが、最初からたくさんだと、次男が嫌がって継続できないかもしれないと思い、今は1ページだけにしています。

最初は、イヤイヤやっていましたが、うまくできたときは「俺って、天才!」と言うようになりましたね。

 

また、算数だけでなく、次男は文章の読解が苦手なので、同じKUMON(くもん)シリーズの文章の読解も始めました。

算数については、基礎的なことが身についたおかげで、計算がうまくできるようになり、自信がついたようです。

 

子供に新しいことをさせるときは、やり方などサポートが子供に合っているか気をつけましょう。

そのためには、とりあえずやってみること、行動することが大事です。

 

試してみることで、子供にとって難しすぎるのか?分かりにくいのか?など分かってきます。

試行錯誤を繰り返していくことで、お子さんにとってベストな方法がわかってくるでしょう。

できることが増えてくると、それが意欲にも繋がり、継続にも繋がると思います。

結果よりも大事なこと

子供にドリルをしてもらうときに、気をつけていることがあります。

それは、全問正解を目標としないことです。

 

もちろん、全問正解は素晴らしいことです。

ただ、次男の場合、勝敗にこだわる傾向があるので、全問正解できなかったときに、落ち込んでしまうと思ったからです。

実際に、ドリルを始めた頃、たった1,2問を間違っただけで、「俺は、だめだ・・・」と落ち込んだり、イライラもしていました。

ドリルをする目的が、「しっかり基礎を学ぶ」ではなく、「全問正解」になっていた次男。

これでは、「結果」にこだわってしまうと思いました。

 

なので、ドリルのマルつけをするとき、1問、間違えていても、

「前よりも、計算が上手になっているよ。」

と、できているところに注目して褒めるようにしました。

 

1問間違えて、次男が落ち込んだり、イライラしているときは、まずは様子を見るようにしています。

自分で気持ちを切り替えて、頑張ってできたときは、たくさん褒め、

難しい場合は、一緒にやってみたり、ヒントを出すようにして、正解までたどり着けるようにサポートをするようにしました。

そして、「難しかったけど、最後まで頑張ったね。すごいよ。」と、次男の頑張りを認め、褒めるように気をつけました。

これを続けていくうちに、次男は、間違えても、落ち込んだりすることが減っていったのです。

 

自閉症のお子さんの中には、勝敗やテストの点数など具体的な事実にこだわることがあります。

これらにこだわり過ぎることで、「自分はできない」と思い込み自信をなくしてしまうかもしれません。

子供本人が、このこだわりを自覚していない場合があるので、周囲が結果だけに注目しないように気をつけてあげましょう。

そして、子供が頑張ったこと・できたことに着目してあげることで、自分は認められていると感じ、子供の自信となるでしょう。

 

「先生にないりたい!」と言っていた次男。

今でも本心なのかは、わかりません。

でも、子供の「やりたい」「やってみたい」ことは、できるだけ尊重しようと、私も主人もそう思っています。

親からのサポートや励ましが、お子さんの「やるぞ!」という意欲に繋がるでしょう。

そして、できるようになったことや、身についたことは、お子さんの将来において、役立てるときが来るでしょう。

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