中学校の特別支援学級に入学した自閉症の長男は、どうしている?

我が家の長男が、中学校の特別支援学級に入学して1ヵ月以上経ちました。

学校にもよりますが、中学校の特別支援学級の参考になれば、幸いです。

長男にとっては、全く違う環境!

まず、中学校からは、登校時間が変わりました。

地域の小学校に通っているお子さんでしたら変わらないと思いますが、特別支援学校は8:30~9:00頃に登校できればOKだったので、中学校が7:55までの登校と聞いたとき、朝が弱い長男は大丈夫かなぁと思っていましたが、今の生活リズムに馴染むことができました。

 

授業時間は1限あたり50分となり、部活を含めると下校時間が18時になるときがあります。

特別支援学校の小学部のとき、いつもは14時頃の下校だった長男。

1週間に1回だけ15時頃の下校の日もありましたが、学校で過ごす時間が大幅に増えましたね。

1日の流れは?

1日の基本的な流れは、こちらです。

長男が通っている学校は、水曜日だけ15:15下校となっています。

ただ、実際に入学してみると、50分授業の日もあれば、45分授業の日もあったりしますし、下校時間がテスト期間などで変更になる場合もあります。

毎月、学校から配布される「行事・学習予定表」にて、学校行事や下校時間、部活の有無などを確認しています。

 

大幅な環境の変化となり、私も主人も長男のことが心配でしたが、今のところは新しい環境に慣れてきたようです。

現在は、自分の時間割を見て、次の時間は交流クラスへ行くなどの教室移動を、先生のフォローがなくてもできるように頑張っています。

登校はどうしている?

入学式前の春休み中に、長男と学校までの登校の練習をしていました。

学校までは徒歩で行ける距離なのですが、朝の通勤時間と重なるので、車の往来と信号をきちんと見て渡ることが課題でした。

練習の最初の頃は、横に並んで、歩道の信号が青になったとき、信号を見ていないときは、肩をトントンして気づかせたり、登校の道順を一緒にチェックしました。

練習に慣れた頃は、私は少し後ろから歩き、信号も長男の判断に任すようにし、少しずつ一人でも登校できる自信がつくようにサポートをしましたね。

 

入学式後の1週間は、長男から10メートルぐらい離れて、うまくできているかチェックをするために、登下校、長男を尾行していました。

マスクをしているので、かなり怪しい人に見えただろうなぁ・・・(笑)

そのあとは、学校までではなく、少しずつ見守りを減らし、入学して1か月後ぐらいに、担任の先生の許可を経て、一人で登校しています。

どうやら、毎朝、校門に立っている校長先生に、きちんと挨拶をしてるようです。

学校の授業は?給食とかは、どうしている?

現在の長男は、5教科(国・数・英・理・社)は特別支援学級のクラスで受け、体育・技術・音楽・美術については交流のクラスで受けています。

授業の内容によって、体育を特別支援学級のクラスで受けたり、英語を交流のクラスで受けたりするときもあります。

先生方は、長男がどこまでだったら交流クラスで、あるいは特別支援学級のクラスで授業を受けるのが、長男にとって適しているのか模索しているようです。

 

いつもは、落ち着いて過ごせている長男ですが、同じ授業が2限連続あったときは、少しパニックがありました。

おそらくですが、授業は1限ごとに違うと長男は思い込み、いつもと違うことに、珍しく戸惑っていたようです。

そのときは美術の授業で、交流クラスにいたのですが、不安になったのか落ち着きがなくなり、机をガタンガタンと動かしていた長男。

様子に気付いた先生が、長男に特別支援学級のクラスに戻るようにと促し、しばらくしたら、落ち着くことができたそうです。

長男に合わせて、臨機応変に対応して頂いたのは、すごく有難いです。

 

給食は、交流クラスで食べています。

上にある「1日のスケジュール」をご覧いただくとわかるように、給食時間は食べる時間だけでなく、準備や片づけも含めなんと「30分」なんです!

なので、実際に食べる時間は、「20分程度」だそうです。

いつもマイペースに食べる長男。

心配だったので、実は昨年から給食を早く食べる練習を、特別支援学校でしていました。

練習のかいあってか、今は時間内に食べることができています。

長男が、超苦手な「もやし」は入学前の移行支援会議にて伝えてあるので、配慮は多少してもらっているようです。

 

あと、掃除の時間も、交流クラスでしています。

長男が担当しているところは、交流クラスの床拭きで、頑張って雑巾がけをしています。

特別支援学校でも掃除の練習として、雑巾を固く絞ったり、雑巾がけもしていたので、練習の成果が発揮したと思います。

部活は?

入学したあと、それぞれの部活紹介があり、仮入部を経て正式に入部となります。

通常の小学校でしたら、「クラブ」という部活ようなものがありますが、長男が通っていた特別支援学校の小学部には、ありませんでした。

なので、「部活どれにする?」と長男に聞いても、「?」とピンとこない様子でしたね。

だから、それぞれの部活について、インターネットで検索したり、YouTubeでどんなことするのかを見せてあげました。

その結果、長男は部活を「美術部」に決め、正式入部できました。

 

コロナの影響で、なかなか部活自体ができない状態ですが、部活がある日は嬉しそうです。

いろんな体験ができるといいなと願っています。

先生との連携について

長男は、昔に比べるとコミュニケーションが取れやすくなりましたが、それでもなかなかうまく通じない時があります。

長男が学校で困っていないかどうか、学校の様子を聞きたいですが、特別支援学校だったら、長男を学校に送迎するとき、先生に直接お伺いすることができますが、特別支援学級だとそうはいきません。

「どうしようかなぁ・・・」と悩んでいたのですが、心配する必要はありませんでした。

長男専用連絡帳

学校初日。

長男が帰宅して、カバンの中をチェックしてみると、A4のノートを半分に切ったものが入っていました。

「何だろう?」と私がその半分に切ったノートの中身を見ると、この日の長男の様子が簡潔に書かれていました。

どうやら、先生は長男の学校の様子や連絡事項を、自宅からは家での様子・先生へ伝えたいことや聞きたいことなど、お互いに長男の情報を共有するために、このノートに書くことを提案してくれたのです。

本当に有難いですよね。

 

その日学校であった出来事を、このノートから把握できるので、長男にその日あったことを具体的に聞けたり、長男に話してもらう練習ができるので、助かっています。

連絡面については、特別支援学校よりも内容は薄くはなりますが、それでも先生方ができる範囲で伝えてくださるので、親としては嬉しい限りです。

入学後の移行支援会議

長男が中学校入学前に、長男が中学校生活を送るために、「どんな支援が必要か?」「どんなことに気をつけるのか?」「授業はどこまで受けるのか?」などや、中学校を卒業した後の進学先についてを協議する「移行支援会議」がありました。

この移行支援会議は、入学前だけでなく入学後も、アフターフォローとして行って頂けたので、とても有難かったですね。

先日その会議がありましたが、参加メンバーは・・・

  • 長男・私・主人の3人
  • 特別支援学校小学部の担任の先生と巡回相談員の先生の2人
  • 中学校特別支援学級の先生3名と交流クラスの担任の先生の4人
  • 相談支援専門員さん1人
  • 長男が現在通っている放課後デイサービスの管理者さん1人

合計11名!

本当に長男は、多くの人に支えられているなぁと改めて思いましたね。

 

今回の会議では、主に中学校の特別支援学級の先生方から、長男の学校での様子を中心に話が進みました。

長男は、特にパニックや問題もなく過ごせているようで、学習についても意欲的だそうです。

 

同じクラスの子には、自分から積極的に関りはしませんが、クラスの子に話しかけられたり、移動教室の際、助けてもらったりしているようで、まずますのようです。

ただ、全校集会など、体育館に生徒が集まるなどの場面で声を出してしまったり、移動教室の際に先生のフォローがないと動けなかったり、パソコンでローマ字入力の練習をするとき、こっそりYouTubeを起動して見ていたなど、「暗黙のルール」に対して、うっかりやってしまうなどはあるそうです。

それについて、それぞれの視点から、「どんなサポートがいいのか?」など話し合い、約1時間半ぐらいでしたが、有意義な時間になったと思います。

 

移行支援会議は、基本的には入学前・入学後に2回だけですが、支援学級の先生に「ご両親が希望されるのであれば、今年もう1回会議を開くことも可能です」を言われたので、今年は長男もそうですが、私達にとっても初めての経験でもあるので、半年後にも開催をお願いしました。

特別支援学級に入学することで、いろんな心配もありましたが、とりあえず安心しましたね。

特別支援学校の担任の先生も、「長男くんがどうしているのかなと心配だったけれど、元気な姿を見れてよかったです」と嬉しそうでした。

今の長男はどんな感じ?

現在の長男は、毎日6時ごろに起床して、朝食を食べ、自分で制服に着替えるなど朝の支度して、時間通り登校しています。

学校から帰ってくると、宿題をして、ゲームをしたり、映画を観たり、絵を描いたりするなど、「いつもの長男」ですね(笑)

 

4月は、学校に馴染むのに頑張っていたのか、家に帰って宿題をしたあとは、ソファに横になったり、夜も早く寝ていた長男。

なので、土日祝日は、自宅で好きなことをして、ゆっくり過ごせれるようにしていました。

 

今のところ、特に問題もなく穏やかに過ごしているのと、通っていた特別支援学校にはないことを経験することができるので、長男にとっては嬉しい連続のようです。

長男は「学校が楽しい」と感じてくれているようなので、元気な姿を見ていると嬉しいですね。

 

これから先、いろんなことがあると思います。

嬉しいこともあれば、辛いこともきっとあるでしょう。

その都度、長男の気持ちを受けた止めたり、フォローしたり、先生方やその他、長男をサポートしてくれる方々と連携を取っていこうと思います。

また、ブログにも書いていこうと思いますので、皆さんのご参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

Amazonで販売中!(Kindle Unlimitedで無料)


2児の自閉症児を育ててわかった、子育てに必要な7つのステップ
この本の中には、これまで私達が体験してきたいろいろなエピソードを基に、私達が感じた不安や、不安を感じつつも、やってきて良かったと思ったこと、そして、自閉症の子供を健やかに育てるために、幼児期から気を付ける7つのことが書かれています。
かつての私達と同じように、将来に対する不安を抱えているお母さんや、お子さんに診断が出て戸惑っているお母さん、不安になっているお母さん達の心の負担がきっと軽くなるでしょう。

コメントを残す