オランダへようこそ!・・・いやいや、ここはオランダでもない!?

2017年秋ドラマで放送された、TBSの金曜ドラマ『コウノドリ』。

最終話で紹介された「オランダへようこそ」という詩が話題になりました。

この「オランダへようこそ」は、自身もダウン症のお子さんを持つ、著作家エミリー・パール・キングスリーさんが1987年に書いた詩です。

とても感動的な詩なので全文を記載します。

私はよく「障がいのある子を育てるのってどんな感じ?」と、聞かれることがあります。 そんな時私は、障がい児を育てるというユニークな経験をしたことがない人でも、それがどんな感じかわかるようにこんな話をします。

赤ちゃんの誕生を待つまでの間は、まるで、素敵な旅行の計画を立てるみたい。 例えば、旅先はイタリア。山ほどガイドブックを買いこみ、楽しい計画を立てる。コロシアム、ミケランジェロのダビデ像、ベニスのゴンドラ。簡単なイタリア語も覚えるかもしれない。とてもワクワクします。

そして、何カ月も待ち望んだその日がついにやってきます。 荷物を詰め込んで、いよいよ出発。数時間後、あなたを乗せた飛行機が着陸。 そして、客室乗務員がやってきて、こう言うのです。「オランダへようこそ!」 「オランダ!?」 「オランダってどういうこと?? 私は、イタリア行の手続きをし、イタリアにいるはずなのに。ずっと、イタリアに行くことが夢だったのに」

でも、飛行計画は変更になり、飛行機はオランダに着陸したのです。あなたは、ここにいなくてはなりません。 ここで大切なことは、飢えや病気だらけの、こわくてよごれた嫌な場所に連れてこられたわけではないということ。 ただ、ちょっと「違う場所」だっただけ。

だから、あなたは新しいガイドブックを買いに行かなくちゃ。 それから、今まで知らなかった新しいことばを覚えないとね。 そうすればきっと、これまで会ったことのない人たちとの新しい出会いがあるはず。 ただ、ちょっと「違う場所」だっただけ。 イタリアよりもゆったりとした時間が流れ、イタリアのような華やかさはないかもしれない。 でも、しばらくそこにいて、呼吸をととのえて、まわりを見渡してみると、オランダには風車があり、チューリップが咲き、レンブラントの絵画だってあることに気付くはず。

でも、まわりの人たちは、イタリアに行ったり来たりしています。そして、そこで過ごす時間がどれだけ素晴らしいかを自慢するかもしれないのです。 きっと、あなたはこの先ずっと「私も、イタリアへ行くはずだった。そのつもりだったのに。」と、いうのでしょう。

心の痛みは決して、決して、消えることはありません。
だって、失った夢はあまりに大きすぎるから。

でも、イタリアに行けなかったことをいつまでも嘆いていたら、オランダならではの素晴らしさ、オランダにこそある愛しいものを、心から楽しむことはないでしょう。

引用元: 日本ダウン症協会:JDS子育て手帳『+Happy しあわせのたね』
原文:“A Promising Future: A Guide to New and Expectant Parents
翻訳 佐橋 由利衣 Yurie Sahashi

いかがですか?

私はドラマでこれを見て、感動しました。

それと同時に、じゃあ、自閉症だったらどうなるのかな?と思いました。

自閉症だったら・・・?

自分がイタリアに行こうと、あれこれ計画して旅行当日。

無事に「イタリア」に到着。

さっそく楽しみにしていた街並みを見て回ります。

でもなんだか、楽しみにしていたコロシアムやミケランジェロのダビデ像、ベニスのゴンドラもなんだかイマイチ違っている・・・。

自分が持ってきたガイドブックが、まるで役に立たない。

ここは、イタリアじゃないの?

街の様子に常に「違和感」を感じ、何が起こっているのか、分けがわからない。

他の人に聞いても、「気にしすぎだよ。」「しばらく街の様子を見ていましょう。」しか返ってこない。

焦りながらも、不安な日々を過ごしていく。

「イタリア」ではないここは、一体どこなのだろう?




いろいろ考えてはみましたが、該当する「国」がイメージできませんでした。

私もそうでしたが、長男が3歳前後から、出掛ける際は常に気が抜けませんでした。

それは、子供が一人でどこかに行ったり、平気で道路に飛び出してしまうからです。

だから、ゆったりとした時間が流れる「オランダ」のイメージではありません。

かといって、内戦や貧困にあえぐ国のような、危険と隣り合わせの場所でもありません。

そこで、私は「オランダへようこそ」にならって、こんな風に考えました。

日本アルプスへようこそ!

子供を産んで育てることは、登山に似ています。

子供が自立するという「頂上」を目指します。

また、子育てに必要な心構えや、準備等は事前に用意するのと同様に、登山も同じです。

 

例えば、標高599mの高尾山の登山を計画します。

あなたは高尾山について調べたり、用意した方がいいなと思ったものを購入して、当日に備えます。

「景色を楽しみながら山を登り、お昼には山頂でお弁当を食べて、ゆっくりと自然を満喫しよう。楽しみだな~。」

そして、登山当日。

あなたは意気揚々と山へ登っていましたが、あなたが調べたことや、友人から聞いていた様子と何だか少し違います。

ふと見上げると、自分が登っていた山の頂上は遥か高く、雲がかかっています。

あなたが、呆然としているときに、同じようにこの山を登っている人を見つけ、声を掛けました。

すると・・・

「ここは、高尾山ではなくて、日本アルプスですよ。」

あなたは、それを聞いて愕然とします。

しかし、あなたは、決意します。

大丈夫。大変かもしれないけど、山頂を目指さそう。

 

まずあなたは、日本アルプスに初めて登るため、ガイドさんを探して、アドバイスを求めます。

そして、ガイドさんのアドバイスをもとに、山岳登山の知識をつけ、荷物などの装備も見直します。

高尾山と違って、日本アルプスの登山は想像以上に大変です。

楽しいと思っていたのに、どうしてこんな大変な思いをしなければならないのだろう・・・。

自分が登っている山が、こんな険しい山だと信じられなかったりします。

あなたは、途中で登山をやめようと、考えたりもするでしょう。

実際に、途中で諦めて、引き返す人もいました。

でも、いったん引き返した後、もう一度チャレンジしている人もいる。

自分も頑張ってみよう・・・。

そして、しばらく登っていると、あなたは次第に登山のコツがつかめてきます。

そのため、周りの景色を見る余裕が出てくるでしょう。

そして、次第に登山の面白さが、わかってくるのです。

 

しかし、頂上までは、まだまだ遠いかもしれません。

でも、今まで登ってきた距離が、あなたの自信になっているはずです。

登って、休憩する。休憩しては、また登る。

無理をしないで、確実に頂上を目指す。

 

確かに日本アルプスは、高尾山に比べて険しい山です。

標高も高いし、気軽に登れない。

でも、苦しくても頑張って登った先には、きっと普段では見ることができない、高山植物の数々や、今まで見たことがないような雄大な景色があなたを待っています。

きっと、それはそれで、悪くないですよ。

 

追伸

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