皆さんは、「居住地校交流」をご存知でしょうか?
大変お恥ずかしい話、私は最近まで、このことをよく理解していなかったことに気づきました。
「もっと早く、気づいていれば・・・」と、今すごく後悔しています。
目次
居住地校交流とは?
居住地校交流とは、簡単に説明すると、特別支援学校に在籍する児童生徒が、自分の居住する地域の小・中学校に行って、居住地域の児童生徒と交流及び共同学習をすることです。
居住地交流の手続きの流れ(※初回)
- 特別支援学校が、児童生徒もしくは保護者に居住地交流の希望を聞く。
- 特別支援学校長は、希望をもとに県教育委員会に実地申込を行う。
- 県教育委員かは、市町村の教育委員会に受け入れが可能か確認。
- 県教育委員会は、確認後、特別支援学校長へ居住地校交流の決定を通知。
- 特別支援学校長は、相手校の交流の再確認を行い、担当教員同士で活動内容等について、年間計画を行う。
- 居住地校交流を実施。
先日、長男の担任の先生に、次男が通っている小学校の特別支援学級への、居住地校交流の希望を伝えました。
ただ、担任の先生から、もう7月なので、今年実施できるか難しいかもしれないと言われましたが、ダメもとでお願いしてみました。
希望をだしてから数日後。
2学期から実施可能が決定したので、ホッと胸をなでおろしました。
どうして、今までしなかったのか?
長男は、現在、特別支援学校の5年生です。
この5年の間に、居住地校交流をする機会は作れたと思います。
でも、今思うと、私のちょっとした思い違いが原因だったのでしょう・・・。
今思えば・・・
今思えば、特別支援学校入学後に、居住地校交流のことを言われたと思います。
でも、私たちは、長男の小学校就学を機に、引っ越したばかりでした。
詳しくは、こちら↓
引っ越しの前に住んでいた地域までは遠いし、新しい地域では知らない人ばかり。
とりあえず、今は居住地校交流は「希望なし」と伝えたのです。
でも、あの時、次男が通っている小学校へ交流の希望を出せばよかったのに・・・と後悔です。
長男のことを考えると、引っ越しや小学校など、新しい環境に馴染む前に、居住地校交流もとなると、不安や負担が大きいかもしれません。
でも、そこで諦めたりするのではなく、「最初は、短時間にする」とか、「長男の不安を和らげるのには、何が必要か?」など、長男に寄り添ったサポートをしておけば、実施できたと思います。
今となれば、結果論に過ぎないですが・・・。
でも、せめて次男が、地域の小学校の特別支援学級へ入学した時に・・・と思ってしまいましたが、当時は「居住地校交流」のことは、すっかり忘れていました。
それに、長男の通っている特別支援学校へ、別の小学校の児童生徒が、年に数回、交流学習で訪れていたので、地域との交流は、この「交流学習」しかないと私は思い込んでいたのです。
本当、後悔です・・・。
あと、この申請を出した後、衝撃の事実がありました。
衝撃の事実!
それは・・・
「先生側からは、居住地校交流を、保護者に勧めてはいけない」という決まりがあるということ。
学校によって違うかもしれませんが、少なくとも長男の学校では、そうみたいです(泣)
なので、最初に聞かれた時、「希望なし」とした場合、その後、本人もしくは保護者からの申し出がない限り、実施はしないということなのです。
この事実を知ったとき、「え〜〜〜〜〜、何それ??」と思ってしまいましたね。
また、居住地校交流の申請後、ある先生と話していたとき、こう言われました。
「実は、長男くんが、居住地校交流をしていないのを、勿体ないなぁと思っていました。」と。
「思っていたのであれば、言ってください・・・」と言いたかったです。
でも、出来なかった時期を悔んだり、先生を責めても、何にもならないと思いました。
それよりも、居住地校交流が決定したのだから、自分ができることを考えようと気持ちを切り替えました。
どうして、今からするのか?
私たちは、これまで「子供達のためになにができるのか?」を考えてきました。
できることは、してきたつもりですが、限界を感じることがあります。
長男が特別支援学校の高学年になってからは、特にでした。
特別支援学校の授業は・・・
特別支援学校では、「学習」よりも「生活面での自立」を優先としているため、子供が国語などの学習をするときは、個別対応となります。
長男が、学習を始めるようになったのは、3年生からでした。
長男が、特別支援学校の高学年になる頃には、「生活の面」で大体のことは、できるようになってきました。
発語がまだ不十分だったり、指示待ちなところなど、課題がないわけではありませんが、次のステップに進むのにはいい段階だと思いました。
ただ、高学年の授業の内容は、低学年のときと変わらず、このままでいいのだろうか?と不安を感じるようになったのです。
そのため、学校でしている学習を家でも始めることにしました。
算数だったら、未就学児の子供がするドリルを。
平仮名は書けるので、小学校一年生の漢字のドリルを。
そして、長男が5年生になってからは、言葉のスキルを磨くのに、日記を書くこともしています。
家での学習をすることに、長男は嫌ではなさそうでした。
ただ、長男は完璧主義なところがあるので、1問でも間違えたり、私に指摘されると悔しいようで、最初は滲む涙を拭きながら、取り組んでいました。
でも、次第に解けるようになったり、できるようになってくると、長男はすごく嬉しそうでした。
今は、小学校1年生の足し算、引き算ぐらいですが、サラサラと解けるようになってからは、ドヤ顔をします(笑)
それに、長男は「間違えても、大丈夫」ということが理解でき、間違えても前のように涙ぐむことが少なくなってきました。
学ぶことの楽しさを、体験しているのだなぁと、長男の頑張る姿にそう思いましたね。
だから、尚のこと、もっと長男にいろんなことを、体験させてあげたいなぁと感じるようになりました。
特別支援学級の次男が、3年生になってから、理科や英語の授業が始まり、「面白かったよ〜」と言います。
学校にもよるかもしれませんが、長男の通う特別支援学校には、ない授業です。
自分達や特別支援学校での限界を、感じました。
長男の中学校進学を考えて
長男は、あと2年もしないうちに、中学生になります。
長男が5年生になった頃、このまま、特別支援学校の中学部に進むべきか、考えるようになりました。
でも、地域の中学校にある特別支援学級へ進学するのが、本人にとっていいのか?という迷いがありました。
親の想いだけで、進学を決めてしまうのは、本人にとって良いことではありませんからね。
だから、長男に、この居住地校交流を今からでも体験させることで、どちらが本人にとってベストなのか、その判断となる材料の1つになると思ったのです。
先生方にお願いしたこと
2学期に入ってからの居住地校交流なので、私たちが思っているほど、実施される回数は少ないかもしれません。
限られた回数の中で、実施していくので、私達は先生方にあるお願いをしました。
それは・・・
長男を「お客様扱い」として、参加させるのではなく、「特別支援学級の一員」として扱って頂きたい、と。
「お客様扱い」では、特別支援学校と変わりがありません。
「特別支援学級の一員」としてもらうことで、長男にとって刺激になるし、今後、何をすべきかなど、課題がわかってくると思ったからです。
長男の担任の先生のお話では、夏休みの間に、次男が通う特別支援学級の担任の先生と、打ち合わせをする予定とのこと。
最初の1回目は、2時間程度の参加のようですが、長男が慣れて大丈夫だったら、登校から下校するまで過ごすことが、できるかもしれません。
焦りは禁物ですが、長男の気持ちに寄り添って、たくさんのことが学べるようにサポートしようと思います。
実際に、居住地校交流が実施されたとき、どんな様子だったのかなど、またブログに綴ろうと思います。
参考になれば、幸いです。
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