自閉症の長男がコロナウイルスワクチン接種をしました

先日、長男がコロナワクチンの接種をしました。

1回目・2回目の様子をレポートします。

参考になれば、幸いです。

中学生の長男。ワクチン接種どうする?

我が家の長男は中学校1年生で、13歳です。

ファイザー製のワクチン接種対象は12歳以上なので、長男は対象となります。

ワクチン接種については、いろんな考えや不安があると思いますが、我が家では長男を接種させることに決めました。

 

もちろん、ワクチン接種による副反応は心配です。

長男は幼児期の頃に比べると、発語は出てきましたが、自分の体の状況(〇〇が痛い・寒い・暑いなど)を正確に伝えるかは、まだまだです。

なので、接種後は十分に長男の様子に注意することを第一にしようと思いました。

接種券と予約について

2021年6月中旬に、「コロナウイルスワクチン接種に係る基礎疾患に関する調査」が届きました。

これは、お住いの地域にもよりますが、12歳から59歳までが対象で、①基礎疾患がある方 ②BMI30以上の肥満の方 どちらかに該当するかどうかを答えるもので、該当する方は優先対象となります。

長男の場合、①基礎疾患がある方に該当します。

基礎疾患などの種類は、「慢性の呼吸器の病気」「慢性の心臓病(高血圧を含む)」などがあり、その中に「知的障害(療育手帳を所持している場合)」の項目があったのです。

なので、項目にチェックして書類を返送し、接種券は7月上旬ごろに到着しました。

 

接種券が我が家に届いた頃、ちょうど優先接種対象者のワクチン接種予約が開始したので、すぐに2回分の予約をすることに。

予約はネットからしたのですが、「優先接種対象者のみ予約可能」だったので、混みあうことなくスムーズに予約画面にいくことができました。

 

予約する際に、接種日と接種会場を選択するのですが、我が家の住んでいる地域でも、大きな接種会場はあります。

でも、初めて行く会場だと、長男が緊張しすぎるかもしれないと思い、長男が小さい頃からお世話になっている「かかりつけの小児科」がもし空いていれば、そこで接種を受けてもらうことにしました。

接種会場を選択したところ、ちょうど「かかりつけの小児科」は、予約可能。

すぐに2回分の接種予約をし、取ることができました。

地域によっては、予約するまでが大変なところがあるので、早い段階で予約することができてホッとしましたね。

いよいよ接種1回目!

8月上旬。1回目の接種前に、長男と話をしました。

注射が苦手な長男に前向きに接種してもらうためにしたことは?

我が家の長男は中学生ですが、注射が苦手です。

でも、毎年のインフルエンザ接種は、きちんと受けています(笑)

 

今回のコロナウイルスワクチン接種は、「筋肉注射」です。

いつものインフルエンザ接種は「皮下注射」なので、長男にとっては初めての経験だと思います。

なので、次のことを説明しました。

  • どんな注射をするのか
  • 腕のどの辺に注射をするのか
  • 注射をしたあと、病院で15~30分待機すること

説明に補足して、接種券に同封してあった接種までの流れの絵を見せたり、「腕のこの辺に注射をするんだよ」と指を注射に見立てたり、YouTubeで接種についての動画を見せたりしました。

そして、一通り説明した後に、大切なことを伝えました。

それは、「ご褒美について」です。

 

「中学生にもなっているのに、ご褒美?」と思われるかもしれませんが、初めてのことに不安を感じやすいお子さんでしたら、年齢は関係ないと思います。

年齢や障害の有無に関わらず、自分がものすごく嫌なことを乗り越えるためのモチベーションがあると、それに対する意気込みも変わるでしょう。

誰でも褒められたり、認められたりすると嬉しいですし、「やったぞー!」と本人の自信にもなります。

なので、お子さんが頑張れるように、ご褒美をあらかじめ提示するのも、モチベーションを高める方法の一つだと思います。

 

我が家では、インフルエンザ接種をできたとき、「ipad でYouTubeを30分」もしくは「PC版マインクラフトゲームを1時間」をOKとしています。

いつもは、「ipadは宿題が終わってから30分」「お手伝いを5回したら、マインクラフトゲーム1時間」としているので、これらのご褒美は子供達にとって、「特別なご褒美」なんですね。

 

今回はさらに付加価値をつけるために、コロナウイルスワクチン接種ができたら・・・

  1. PC版マインクラフトゲームを1時間OK
  2. スターバックスコーヒーで、大好きなフラペチーノ1個OK

と、提示しましたところ、長男は二つ返事で「OK」と言ってくれました(笑)

1回目の接種の様子は?副反応は?

当日の接種時間は午後からなので、午前中にもう一度接種の流れなどを説明し、ご褒美についても確認をしました。

いよいよ病院へ出発ですが、水分補給で用意したミネラルウォーターの半分以上を飲み干していました。

たぶん、緊張していたのだと思います。

病院に着き、受付を済まして順番を待つことに。

待ち時間の間は、私のスマホを使って音量に気をつけながら、YouTubeを見て過ごしてもらいました。

 

長男の順番がきて、診察室へ。

先生から名前の確認・問診がありました。

自分の名前は言える長男ですが、問診の内容については回答できないので、私が答えることに。

そして、いよいよ接種の時間となり、利き腕でない左腕上部が消毒され、先生が注射器を持ったとき、長男の緊張はピークに達してしまったせいか、体に力が入ってしまい、強張ってしまいました。

体に力が入った状態での接種は危ないので、私を含め先生、看護師さんで「大丈夫だよ~」など声掛けをしたり、「腕をブラブラ動かして、力を抜いてみようか~」と、長男が少しでもリラックスできるように、みんなでフォローを入れました。

長男の力がやや抜けたようなので、すぐに先生は注射をしてくれました。

針が刺さった瞬間、長男は「!?」と何とも言えない表情をしていましたね。

何はともあれ、お疲れさまでした。

 

そのあとは、長男と一緒に待合室にて30分待機をし、長男の様子を見ていましたが、特に変りもなく、いつもと同じ感じだったので、30分後に帰りました。

(※通常は15分待機ですが、長男はえびアレルギーがあるため、念のため30分待機としました)

帰りの車の中、長男に「腕は痛い?痛くない?」と聞くと、ぶっきらぼうに「・・・痛い」と答えてくれました。

 

帰りは約束通りスターバックスのドライブスルーにて、お気に入りの「バニラクリームフラペチーノ チョコソース付き」を買い、家ではマインクラフトのゲームを堪能して、注射したことをすっかり忘れるぐらい楽しんでいましたね(笑)

この日は熱もなく、ただ腕の痛みがある程度でした。

翌日も発熱することなく、いつも通りすごしたので、「1回目が無事に終わった」と、ホッとしました。

2回目の接種にて

8月末に2回目の接種がやってきました。

接種日当日は学校がありましたが、早退してかかりつけの病院へ向かいました。

この日も、事前に接種の説明とご褒美の提示をしましたが、2回目ということもあり、どこか余裕な長男でした。

接種2回目のときに気をつけたこと・こうすればよかったこととは?

前回の1回目は、接種するまでに約30分かかったので、2回目は少し早めに出発し、早めに病院に着いたおかげで、接種1番目で受けることができました。

 

2回目ということもあって、長男は接種までの流れも理解できていたので、余裕の表情でしたね(笑)

いざ接種の時間になっても、1回目のときは体が強張ってしまいましたが、2回目はみんなからのフォローがなくても大丈夫でした。

ただ、注射をされた瞬間、かなり小声で「ふぁーーーー」と言っていました。

2回目もやっぱり痛かったのだと思います。

 

この日も30分待機してから、自宅に帰ったのですが、私は先生に「あること」をお願いすることを忘れていました。

それは、「解熱剤」です。

今回長男が接種したのは、「ファイザー製のワクチン」でしたが、2回目の副反応が心配でした。

もしかしたら、接種1回目にはなかった高熱が出るかもしれない。

もちろん、市販薬でもいいのですが、かかりつけの先生から処方してもらえる方が安心だと思いました。

もし、かかりつけの先生がOKであれば、処方してもらおうと私は思っていたのですが、長男の様子が気になったり、思いのほか自分も緊張していたので、すっかり忘れてしまい、気づいたときには自宅に着いていました(笑)

皆さんは、かかりつけの先生に聞きたいこと等がもしあれば、忘れないようにメモなどして気をつけてくださいね。

2回目の副反応はどうだった?

接種して家に帰った後ですが、「腕は痛い?痛くない?」と私が聞くと、長男は「痛い」と言っていましたが、特に具合が悪くなるということもなく、いつも通りに食事をとり、いつもの時間に就寝しました。

寝る前に熱を測りましたが、平熱でした。

 

接種翌日。

起きてきてすぐに熱を測ったところ、昨日と同じ平熱。

朝食もきちんと食べて、身支度をする長男。

実は、接種翌日は平日なので、学校がありました。

でも、もし長男が朝起きてきてだるそうにしていたり、朝食が食べれなかったり、熱があるようでしたら、学校を休ませるつもりでした。

でも、特に具合が悪くなることもなく、本当にいつもの長男でしたね。

 

私は長男に、「学校、行く?行かない?」と聞くと、長男は「行く」とのこと。

「今日は学校休んでもいいんだよ」と伝えても、「行く」と言う長男。

主人と話し合った結果、心配ではありましたが、長男は1日中マスクの着用ができますし、手洗い・消毒もきちんとできるので、行かせることを決めました。

一応、この日は体育の授業があったのですが、それは見学に。そして、具合が悪くなったり、何かあればすぐに連絡してくださいと、連絡帳に書いて長男に持たせました。

 

この日、私は長男が帰ってくるまで、心配でソワソワしていましたね。

結局、学校から何も連絡もなく、長男は元気に帰ってきました。

連絡帳には特に問題なく、大丈夫でしたとのこと。

長男の場合、腕の痛みはあるようでしたが、特に副反応がでることはなかったです。

ワクチンの種類は違いますが、私と主人は接種2日目~4日目ぐらいは、副反応が辛くて寝込んでいたので、長男に何もなかったことに「こんな場合もあるんだね」と、驚きましたね。

その後の長男は?

その後も様子を見ていましたが、特に体調が悪くなることもなく、現在に至ります。

とりあえず、無事にワクチン接種2回目が終了できたことにホッとしています。

 

今後、ワクチン接種3回目があるかもしれないし、どうなるかはまだわからない状態です。

ただ、今回の経験があるので、次回もおそらく大丈夫だと思います。

とりあえずは、毎年10月頃にしているインフルエンザ接種は予定しているつもりです。

2回目の接種の時、かかりつけの先生に、インフルエンザ接種について質問をしたところ、例年通り接種して大丈夫と教えて頂けました。

 

今回、ワクチン接種できたとはいえ、まだまだ油断できません。

皆さんも、お体には十分気をつけてくださいね。

 

参考になれば、幸いです。

長文を読んでいただき、ありがとうございました。

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