自閉症児と一緒に飛行機に乗って、海外旅行に行ってみた

2018年1月中旬。

我が家は、家族での初の海外旅行で、グアムに行ってきました。

母親の私にとっても、海外旅行の経験がほとんどなく、とても不安でした。

でも、「子供達にいろんな体験をさせたい」という強い想いから、なんとか実現することができました。

 

自閉症のお子さんを持つご家庭の中に、遠出そのものを諦めていらっしゃる方もいると思います。

確かに、自閉症のお子さんを連れての旅行は、のんびりバカンスというより、むしろ慌ただしく大変なイメージです。

そのため、遠出するよりも、たまの休みくらいは、家でゆっくり休んでいる方が良いと思うかもしれません。

でも、もしいつかお子さんと、海外旅行をしてみようと思い立った時には、私達のブログを参考にしてみてください。

国際線搭乗手続き

国際線の搭乗手続きは、出発時刻の2~3時間前頃から始まります。

まずは、予約してある航空会社のチェックインカウンターに家族全員で向かいます。

時間になれば、皆さん並びますので、すぐに分かります。

 

今回、私達は個人手配なので、「eチケットお客様控え」と、家族全員のパスポートを係員さんに提出しました。

その際に、係員さんが一人ずつ名前と、パスポートの写真との照合をするので、カウンターへは全員で行くようにしてください。

また、このときにスーツケースを機内に預けます。

チェックインが終われば、搭乗券とパスポートを持って、保安検査場に向かってください。

保安検査場

ここでは、機内に持ち込む手荷物の検査があります。

検査場を通るときは、搭乗券が必要です。

また、次の点に気を付けてください。

機内持ち込み制限に気を付ける

ハイジャックやテロ防止のため、液体類の機内持ち込みが制限されています。

機内持ち込み制限
液体類の機内持ち込みが以下の通り制限されます。
あらゆる液体物、ジェル、エアゾール類等は、100ミリリットル以下*の容器に入れてください。
100ミリリットルを超える容器に100ミリリットル以下の液体物が入っている場合でも不可となりますので、その場合は受託手荷物としてお預けください。
飲料類、クリーム・ローション・オイル類、香水、スプレー、シャンプー類、シェービングフォーム、防臭剤等のエアゾール類、歯磨き粉等の練り状物、半固形物、その他同様の物を含みます。

*密度の違いはありますが、100ミリリットル=100グラムと読み替えます。
それらの容器を容量1リットル(1000ミリリットル)以下、縦横の辺の合計が40cm以内の透明な再封可能なプラスチック袋(ジップロック状)に余裕を持って入れてください。
プラスチック製袋はお客様ご自身にて事前にご用意ください。
お一人様あたりの袋の数は一つのみです。
透明プラスチック製袋はその他の手荷物とは別にして手荷物検査場にて検査係員に提示してください。
目安の大きさ 正方形の場合縦20cm×横20cm 長方形の場合縦横の合計が40cm以内


【目安の大きさ】
正方形の場合:縦20cm以内X横20cm以内
長方形の場合:縦横の合計が40cm以内

引用元:ANA 機内持ち込み手荷物の制限について


このため、保安検査場を通る前に購入した飲料水などは、すべてその場で破棄することになります。

保安検査場を通った後であれば、出発ロビー内にあるお店で購入できます。

また逆に、リチウム電池が内蔵した電子機器、例えば携帯電話・携帯用ゲーム機・モバイルバッテリー類は、機内に預けることができません。

機内への手荷物として持ち込む必要がありますから、注意してください。

持ち物をトレイにのせる

カギ・財布・携帯電話・ベルトなど身に着けている小物類は、あらかじめ機内持ち込み手荷物に入れておきます。

その他の身につけている小物類は、保安検査場に用意してあるトレイにのせます。

また、小物類以外にジャケット類も脱いでトレイに入れます。

今回は、ダウンジャケットを脱ぐよう指示がありました。

保安検査場は非常に込み合いますし、急いで身についてているものを外したりします。

保安検査を始める前には、お子さんが身軽になっているように、子どものリュックは親が持つなど工夫をすると良いと思います。

門型ゲートを通過

金属探知機の門型ゲートは、必ず一人ずつ通過します。

ここでは、障がいを理由に検査が簡略化、もしくは優先的にされることがありません。

必ず順番を待って、保安検査員の指示のあとに、通過します。

場合によっては、ボディチェックが必要な時もありますが、保安検査員からの指示に従ってください。

 

我が家の場合ですと、長男→パパ→次男→私の順番で通過しました。

順番が来ると、職員さんがゲートの向こうから「はい、通ってください」と言われます。

長男は、「さあ、行ってらっしゃい」と言って、後ろからポンと背中を軽く押すと、ゲートをくぐってくれました。

ゲートをくぐった先でも、一人で先に走り出すことはなく、ちゃんと待つことができました。

次男は、ゲートをくぐった後、一人でどこかに走って行ってしまう可能性があったので、先にゲートをくぐったパパに確保してもらいました。

我が家の場合、次男が一番心配だったため、万が一、次男がゲートをくぐった後、戻ろうとしても私が確保できるような体制をとりました。

実際のところ、そこまで心配することはなく、スムーズに保安検査を通過することができました。

出国審査

門型ゲートを無事くぐると、今度は出国審査があります。

我が家の子供たちは、小学生ということもあるので、一人ずつではなく家族全員で受けることができました。

この出国審査では、パスポートと搭乗券を提出します。

このときに、一人ずつパスポートの写真と顔を照合され、パスポートに出国スタンプを押されて、審査は終了します。

このとき、帽子を被っていると、取るように促されますので、お子さんの帽子類は予め外しておいたほうがいいかもしれません。

保安検査場から出国審査まで、時期によっては混み合います。

余裕を持って、早めに行かれることをお勧めします。

搭乗時間まで

出国審査が終わった後は、搭乗時間まで出発ロビー内で自由に過ごせます。

我が家ではこの間に、子どもの飲み物やおやつ類を買いに行きます。

飛行機の中でも飲み物の提供はあるのですが、離陸時は気圧の変化により、お子さんの耳が痛くなる時があります。

飲み物が手元にあった方が、何かと助かりますから、購入しておくことをオススメします。

飲み物が余っても、グアム入国時には没収されませんので、安心してください。

 

今回利用したセントレア空港では、充電スポットがありました。

飛行機を見飽きた子供達は、そこでipadでゲームをしながら遊んでいました。

他にも、低年齢のお子さんが遊べるような子供の広場もありました。

ご利用される空港にもあると思いますので、事前に調べてみてください。

飛行機に搭乗

搭乗ゲートへは、余裕を持って出発時刻の30分前には、向かってください。

その際には、事前にお子さんのトイレはすませておきましょう。

航空券に記載されている、「出発時刻」は、飛行機にすべての乗客が搭乗して、駐機場を離れる時刻を指します。

ですから、出発時刻の10分前には搭乗が完了している必要がありますから、注意してください。

 

飛行機に搭乗したら、この時点で、エンジン音が機内に響いています。

お子さんによっては、不安になったり、音が不快に思ったりするかもしれません。

そのため、耳栓やイヤーマフなどを準備しておくことをお勧めします。

我が家の場合は、長男は耳栓で対応しました。

その他に、お子さんが安心できるアイテムがあれば、用意しておくことをオススメします。

我が家の長男の場合、安心できるアイテムがカエル柄のタオルケットです。

旅行する際には必ず「カエルタオル」を持参します。

機内に持ち込み可能な、お子さんが安心できる物があれば、この時点で手荷物から出しておいてください。

次男も大きな音が怖かったらしく、最初耳を塞いで怖がっていました。

最初は、機内で配られる無料のイヤホンさせてみましたが、本人にとっては合わなかったようで、嫌そうにしていました。

そのため、持参した耳にかけれるタイプのイヤホンをしたところ、耳全体を覆う形となったためか、落ち着いてくれました。

イヤホンは、音楽等をかけるわけではなく、単に耳にかけていただけなのですが、すごく落ち着いてくれました。

飛行機での様子

離陸時

飛行機が離陸する際には、滑走路にて助走をつけるので、非常に大きなエンジン音がします。

また、離陸直後もエンジン音が響く上に、体がふわっと浮き上がる感じがします。

お子さんが一番不安になる瞬間になりますので、励ましてあげてください。

我が家の長男の場合、エレベーターの浮遊感ですら苦手です。

そのため、離陸直後はしがみついてきたので、「大丈夫だよ」と言い、手を握って励ましていました。

 

また、離陸して高度が上がってくると、耳鳴りがしてきます。

あらかじめ購入した飲み物や、飴などで、唾を呑み込むようにすると改善しやすくなります。

また、耳栓でも効果があるようです。

離陸時は、座席上の収納棚に入れた荷物は取れません。

これらの手荷物は、忘れずに機内の足元に置くようにしてください。

機内での過ごし方

飛行機が離陸して、機体が安定飛行に入るとシートベルトサインが消えます。

この時点で、トイレに連れて行くことができます。

 

名古屋発グアム行きの機体では、各座席にテレビモニターがありました。

※利用する便によっては、テレビモニターがないなど、違う点もあるようです。

テレビでは、座席に固定されているリモコンを使って、好きな番組を見ることができます。

事前にどんな番組があるのか調べたところ、子供向けの番組があったので、安心していました。

しかし、実際は子供向けの番組は1つもなく、すべて大人向け番組のみでした。

 

乗務員さんにも確認したのですが、「子供向けのはないです」と言われてしまいました。

しかたなく、子供達には飛行機の現在地が分かるマップ画面を見させていました。

 

名古屋からグアムまでは、約3時間です。

途中で機内食がでますが、子供にとってはけっこう退屈です。

念のため、家からipadを持ってきたので、長男と交代交替でゲームをさせていました。

 

飛行機の中では「機内モード」にしなければなりません。

旅行前に「機内モード」で、使えるアプリがないかチェックしたり、ダウンロードしておきました。

そのほか、見たい動画や映画などを、事前にダウンロードしておけば、機内モードでも使えるので、調べて活用してみてください。

 

また、お子さんがipadに夢中になっている間に、機内で配られる出入国カードや税関検疫申告書の記入をしてください。

※ESTA取得済みなら税関検疫申告書のみで大丈夫です。

グアム政府観光局:入国書類の記入方法

機内食

今回私達が往路で利用したUA136便(11:20発)では、機内食は1種類でした。

  • サラダ
  • クッキーのお菓子
  • ツナとチーズのピタパンサンド

これにドリンクが付いてきます。

ドリンクは、オレンジジュース・リンゴジュースがありました。

次男は、サラダのエビだけは食べませんでしたが、残りは完食しました。

 

一方長男は、味が好みではないようで、ほとんど食べず、クッキーだけ食べました。

長男は、昔は旅先だと偏食がひどく、なかなか食べれないことがありました。

ここ最近は、あまりなかったのですが、いつもと違う海外旅行だったので、緊張していたのかもしれません。

もし、お子さんに偏食の傾向があるようでしたら、出発ロビーのお店で、お子さんが食べれるものを購入しておくことをおすすめします。

出発ロビーには、食べ物や飲み物が購入できるお店がいろいろありますから、この時にお子さんが好きなものを選ぶのが一番いいと思います。

トイレ

飛行機の機体にもよりますが、トイレは飛行機の前方と後方にあります。

 

我が家の長男の場合、シートベルトを外してトイレに向かうことが、できませんでした。

動いている乗り物の中で、シートベルトを外して移動する経験が、とても少ないためです。

しかし、3時間の間に、一度もトイレに行かないというのは厳しいので、半ば無理やり連れて行きました。

 

さらに、このトイレはスペースがかなり狭いです。

小学校1年生ぐらいの体格だと、お子さん一人でトイレをする必要があります。

また、内側から鍵をかけると電気がつく仕組みになっています。

お子さんがトイレに入る前に、鍵のかけ方を見せた方がいいと思います。

万が一お子さんが、鍵をあけられなくても、外側から鍵を開けられます。

問題があれば、乗務員さんにお知らせすればいいでしょう。

 

また、トイレを流すときは、「プシュー、シュゴッ!」と、とても大きな音が出ます。

我が家の長男は、この時、耳を塞いでパニックになりました。

幸い耳栓をしていたためか、それほどひどくはなかったのですが、トイレを利用する場合、注意しておいたほうがいいでしょう。

今回はトイレの場所が近かったため、機体の後ろから「プシューシュゴッ!」という音が聞こえるたび、少し怖がっていました。

音に敏感なお子さんは、耳栓もしくはイヤーマフを用意した方が安心だと思います。

 

着陸

機体が着陸態勢になると、シートベルトサインが表示されます。

到着時刻の30分くらい前から、徐々に降下し始めますので、事前にお子さんのトイレを済ませておきましょう。

着陸態勢に入る頃には、再び耳鳴りがするかもしれません。

お子さんの様子を観察して、耳を押さえるようなしぐさをしていたら、離陸の時と同様に、飴や飲み物等で対応しましょう。

 

着陸してシートベルトサインが消えれば、速やかに降りる準備をします。

この後にあるグアムでの入国手続きに、時間がかかるからです。

まとめ

日本から飛行機に乗って、現地に到着するまでをレポートしました。

いかがでしたでしょうか?

  • 日本からの出国では、必ず本人の照合が必要な場面がある。
  • 保安検査場での門型ゲートは一人で、通過しなければならない。
  • 飲み物や食べ物は、出国審査を終えた後に購入する。
  • 飛行機のエンジン音やトイレの音には、耳栓やイヤーマフ等で対応。
  • 機内に持ち込めて、子供が安心できるものがあれば、持参する。
  • 離着陸時の耳鳴りには、飴や飲み物または、耳栓やイヤーマフ等で対応。

初めてのことに対して、自閉症児はかなり不安を感じることが多いと思います。

このレポートを参考に、あなたのお子さんが、どんなことに不安を感じそうか?パニックを起こしそうか?想像してみて下さい。

旅行に行く際に、あらかじめ対応策を考えることができます。

 

また、利用する航空会社に子供の障がいのことを伝えるのもいいと思います。

私達も国内での旅行は何回かありましたが、初の海外旅行ということで不安がありました。

でも、子供たちの楽しげな様子を見ていると、連れて行ってよかったと思います。

その様子をダイジェストでまとめた映像がありますので、よろしければご覧ください。

 

また、この他にも空港や飛行機の中での子供達の様子、搭乗にあたっての注意点や、現地のホテルやお店の様子などを、映像でまとめました。

この映像は、私達と同じように、自閉症のお子さんをお持ちのご家族にとって、参考になればと思い制作しています。

そのため、通常では全てカットするような機内の様子なども、できるだけお伝えできるように編集してあります。

また、私達のプライベートな部分も多いため、不特定多数の人には公開をしていません。

読者登録された方のみ、無料でご覧いただけるようになっております。

また、この後のグアムでの入国や観光での様子など、順次レポートしていきますので、よろしければご覧下さい。

【動画】自閉症児の挑戦!グアム旅行1日目

家事に仕事に子育て・・・。それによるストレスや疑問、不安が募っていませんか?自閉症児を育てていくうえで、何よりも一番重要なことは、あなたが笑顔でいることです。

私達も、様々な困難なことがありました。でも、それを乗り越えることで、いろんなことに気づいたのです。
このレポートは、私達が実体験から得た学びを、1冊にまとめたものです。
この中には、自閉症児の子育てに関する大事な5つの心得が記載されています。
あなたがこのレポートを読み終わったとき、きっと何かヒントを得て、笑顔で過ごせるようになることと思います。

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