長男が初めて迷子になったとき

長男が3歳9か月の頃、出掛けた時に迷子になりました。

その時のことは、今でも覚えています。

次男に気を取られて・・・

我が家は普段、あまり人ごみが多い所へは出かけません。

でも、 その当時、前から気になっていたデパートがリニューアルオープンをしたので、一度行ってみたいと思い、出掛けたのです。

到着すると予想通りの人ごみでした。

ちょうどその頃、次男は1歳4カ月の頃で、まだフラフラでしたが、歩けるようになっていました。

せっかくなので、次男を少し歩かせてみようと思い、私とパパはその様子を見ていました。

よちよちと歩いている姿が、かつての長男と重なって、私もパパも懐かしんでいました。

ふと気づくと、長男の姿がありませんでした。

私もパパも、次男に気をとられていて、長男の行動を見ていなかったのです。

どこにもいない長男

慌ててフロア内を探しましたが、どこにもいませんでした。

お店の中、トイレも探しましたが、いませんでした。

「どうしよう、いない。どこいったんだろう・・・。」

私は気が動転しました。

フロア内を2往復しましたが、やはりいませんでした。

そこで、1階のサービスカウンターへ行き、事情を話して館内放送をかけてもらいました。

館内放送をかけてもらって、5分ほど待ちましたが、目撃情報はありませんでした。

 

その頃の長男は、「自分は迷子になった」という自覚がありませんでした。

そのため、何か気になるものが視界に入ったため、私たちが気づかないうちに、はぐれてしまったのだと思います。

長男が迷子になって、約20分ぐらいたっても、見つかりませんでした。

当時、小さい子供が犯罪に巻き込まれたニュースがありましたので、私は気が気でなりませんでした。

「警察に通報した方が・・・。あの子、もし建物の外へ出ちゃっていたら、言葉、話せないし、変な人に連れて行かれたら・・・。どうしよう。」

私はかなり動転してました。

しかし、パパは冷静でした。

「とりあえず、落ち着いて。泣いていても、見つかるわけじゃない。ママはもう一度、さっきのフロアと駐車場を見てきて。俺は、下から順番に全フロアを見ていくから」

私は半泣きでしたが、パパの言う通りもう一度、長男を見失ったフロアへ走っていきました。

ようやく発見!

私は、長男を見失った時にいたフロアへ戻ってきました。

もう一度、お店の中、トイレを見ましたが、やはりいませんでした。

そこで次に駐車場へ行きました。

 

長男を見失ったときにいたフロアは、隣接の立体駐車場と連絡通路でつながっていました。

私たちは、デパートへは車で行き、その立体駐車場に止め、連絡通路を通ってデパートに入ったのです。

パパは、おそらくそこを長男が通って、車のところまで戻ったのではないかと思ったのです。

「お願いだから、どうか、ここにいて!」

と、私は強く願いながら、立体駐車場内を見回りました。

すると十数メートル先に、長男が何事もなかったかのように、立体駐車場内をスタスタと歩いていたのです。

「そうちゃん!!」

私がそう呼ぶと、長男は一瞬、立ち止まりましたが、また歩き出しました。

すると、長男の後ろから車が来ていたので、私は慌てて長男の元へ走りました。

長男の様子は?

長男を捕まえて、安全な所へ移動しました。

長男の顔を見ましたが、いつもと同じ無表情で、視線も合わせてくれませんでした。

勝手にどこかに行ってしまったことに対しての苛立たしさ

無事に見つかって良かったことに対しての安堵感

自分が目を離してしまったことによって、長男を一人にしてしまったことに対しての後悔

いろんな感情が私の中でぐるぐるとまわっていました。

 

怒ることはしないでおこう。

今怒っても、長男にしてみれば、何に対して怒られているのかわからない。

そう私は思い、長男をそっと抱きしめて、

「・・・みつかって、よかった。」

と、ただそれだけを言いました。

長男は、抱きしめられても、無表情でした。

抱きしめても10秒ぐらいで離れ、スタスタとデパート方へ歩いてきました。

あとがき

本当のところ、長男がその時どう思っていたのかは、わかりません。

何とも思ってなかったかもしれないし、本当はかなり不安だったのかもしれません。

もし不安だったとしたら、それを表情に出せなかったのは、本人にとってつらかったと思います。

長男が、迷子になって見つかるまで、約30分でした。

でも、私やパパにとってはその何倍にも感じました。

長男にとっても、同じだったかもしれません。

それから出かけるときは、迷子対策として、私と長男、パパと次男でペアを組み、常に1対1になるようにしました。

 

今では、買い物などに出かけても、長男はちゃんと、私やパパの側にいてくれます。

また、長男が私達の先に行っても、名前を呼ぶと、こちらを振り返り戻ってきてくれます。

次男は、たまにはぐれたりもしますが、自分で私達を探したりしてくれます。

 

本当に、子供達が小さい頃のお出かけは、大変でした。

怒ったりする日もありましたが、少しずつ成長していき、ここまでこれたと思います。

今では、子供達と一緒に買い物に出かけるのが、楽しいです。

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