褒めるテクニックとは?

 褒めることによって成長する

あなたは、お子さんを褒めていますか?

いつも言うことを聞いてくれない

繰り返し同じことをする

困ってしまう日が多いですね。

でも、だからといって怒ってはいけません。

 

基本的には怒っても、子供にとってプラスになることはほとんどありません。

それよりも、一つ何かできたら、必ず褒めましょう。

褒められることによって、少しずつできなかったことが、できるようになります。

逆に、ぐずる子供をなだめるために、お菓子をあげるなどは、してはいけません。

これについては、ぐずっている原因が何なのか見極めることが大事です。

単に自分のワガママが通らなくてぐずっているときに、お菓子をあげるということは、褒めていることと同じです。

すると、ますます子どもは、手がかかるようになってしまいます。

 

我が家では明らかに単なるワガママだと判断した時は、できるだけ構わないように心がけています。

たくさん褒めることによって、少しずつできなかったことができるようになっていきますし、子供たちの「自己肯定感」も養われていきます。

タイミングが大事

課題に取り組んでいるときだけではなく、普段の生活の中でも褒める場面はいっぱいあります。

たとえば、

  • 普段ドアを開けっ放しにしていたが、何かの拍子でドアをちゃんと閉めた瞬間。
  • ごみをごみ箱に捨てることができた瞬間。
  • こぼしたお茶を自分で拭いた瞬間。

等々です。

そして、できた瞬間に、すぐ褒めてあげます。

以下の例を想像してみてください。

【A】

ドアを開けっ放し→「ドアをちゃんと閉めなさい!!」

ドアをちゃんと閉めれた→特になし

【B】

ドアを開けっ放し → 子供が気付かないように、さっと閉めてしまう。

ドアをちゃんと閉めれた → 「よくできたね!えらいね!ちゃんと閉めれるね!」

 

【B】の方がやる気が出ますよね?この繰り返しです。

深く知りたい方は、「ABA」、「行動分析」、「強化」、「プロンプト」等で検索すれば、専門家の方たちが詳しく解説しています。

ただ私たちは、専門家になる必要はないと思いますので、日々、実践する立場から違いを書きたいと思います。

 

さて、みなさんにも考えていただきたいのですが、【A】と【B】は何が違うのでしょうか?

【A】の、子供を叱ると成長が妨げられることでしょうか。・・・間違いではないと思います。

【B】の、褒めることによって伸びることでしょか。・・・もちろんこれも大事だと思います。

 

私たちが思うに、【A】と【B】で決定的に違うのは、【B】の方が普段からよく気を付けていないと、見逃してしまう点にあります。

タイミングが合わなかったり、そもそも、褒める発想がなかったりします。

なぜなら、ドアを閉めるくらい、自分では普通にできますから。

家事に集中しすぎていたり、他のことに手がかかっていると、せっかく子供達を成長させるチャンスを見逃してしまうのです。

逆に、【A】の方は、後からでも気付きますし、お子さんを叱る場合はこの場合が多いのではないでしょうか。

 

そのため、普段から子供たちをよく観察し、その場で褒めるようにしてあげてください。

後で褒めたり、叱ったりしても、子供にとっては、何に対して褒められた(叱られた)のかわかりません。

できたことを、その場で褒めることによって、「うれしい」という感情を共有をすることが大事です。

大げさに褒める

普段褒めなれていないと、子供を褒めるのは難しいです。

というより、恥ずかしいです。

「よくできたねー!パチパチ。ナデナデ」

をまじめにやっている親は、少ないかもしれません。

我が家も初めはなかなか慣れませんでした。

 

とにかく、子供に褒められているんだ。お父さんお母さんが喜んでいるんだ。

ということがはっきりと伝わらなければなりません。

もともと相手の気持ちを読むことが苦手な障がいですから、「えらいねー」くらいでは伝わりません。

毎回、頭をこねくり回すくらいの勢いで褒めてあげます。

おやつの時間が近ければ、ご褒美として好きなお菓子をあげたりもします。

要は、親の立場で、自分が褒めていることが大事なのではなく、子供たちが褒められたと感じることが大事です。

スマホを利用しよう

ご褒美の一つとして、スマホも利用してみても良いと思います。

子供たちは、スマホが大好きです。

特にYouTubeのディズニー動画や、レゴの組立の動画等、子供たちにとっても楽しみがいっぱいです。

 

我が家では、トイレトレーニング等の、ちょっと難しい課題が成功した時に、時間を決めて使用しました。

毎回、アラームを設定して、「アラームが鳴ったら終わりです。」と約束してから、使用させます。

最初はもっともっととぐずりましたが、回数を重ねるにしたがい、スムーズに切り替えができるようになり、現在は「〇〇できたら、スマホ」だよ。

と言えば、進んでするようになっています。

 

本来であれば、「〇〇できたら、遊んであげるよ」の方が良いのですが、日々の生活と折り合いをつけねばなりません。

スマホの使い過ぎは問題ですが、節度を守り使用すれば、ご褒美のツールとして、また、療育のツールとしても、強い味方になるのではと考えています。

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