次男が6年間過ごした小学校を卒業しました

2023年3月。

次男は6年間過ごした小学校を卒業しました。

本当にいろんなことがありました。

嬉しいことも、悲しいこともあった小学校

2017年4月に次男は地域の小学校の特別支援学級に入学しました。

入学式は椅子には座っていることができましたが、式が終わるまで体をのけ反ったりと落ち着きがなく、これからの学校生活に私も主人も心配でしたね。

前途多難な学校生活

小学校入学当時の次男は落ち着きがなく、興味のあるもの(散歩中の犬などの動物)が目に入ると、車が行き交っている所でも平気で飛び出していました。

そのため、集団登校は難しいと判断し、次男が1年生のときは、私が学校まで車で送っていました(帰りは放課後デイサービスが送迎をしてくれました)

また、自分の感情のコントロールがまだうまくできない時期だったので、思うようにいかないと教室の外にでることもしばしば。

本当に6年間、特別支援学級で学ぶことができるのか、不安になりました。

少しずつ成長が

1年生が終わる頃になると、小学校での生活に慣れてきた次男。

また行動の落ち着きも少しずつでてきたので、1年生の終わり頃から、集団登校の練習をし始めました。

最初は私か主人のどちらかと一緒に行き、次は登校班の子達と一緒に学校へ行く練習をし、次男の後ろから登校の様子を見守っていました。

練習を始めて、半年が経った頃。

ようやく親の見守りなしで、登校できたときは嬉しかったですね。

 

小学校低学年のとき、授業はほとんど特別支援学級で受けていましたが、学校の授業は楽しいようで、私も主人もホッとしました。

ただ、もうすぐ4年生というときに、コロナによって日常が変わりました。

コロナの影響もあったけど、心身共に成長した高学年

コロナウイルスの影響

3年生の終わりごろから、4年生の春頃まで、コロナウイルスの影響でほとんど家で過ごした次男。

学校が再開したとき、マスク着用・消毒が当たり前となりました。

連日のコロナウイルスのニュースやワクチン接種。

自分も感染したらどうしようという不安もあるせいか、マスクがずれている低学年の子がいると注意をしてしまい、そこからトラブルになることもありました。

ただ、特別支援学級の担任の先生は、次男のことを厳しくとがめることはせず、諭すように、どうすればよかったのかを話してくれたことが、私達にとって有難かったです。

月日が流れるにつれて、コロナウイルスへの対処や日常が少しずつ戻る中、次男の成長を感じることがありました。

行事を通じて見れた次男の成長

次男は5年生のとき、運動会の応援団に立候補をしました。

私も主人もそれには驚き、私は「うちの子が参加してもよいのか?」と不安になりましたが、主人が本人の「やりたい!」という意思を尊重してあげたいということで、次男に立候補OKのことを伝えると、次男は嬉しそうでした。

あと、担任の先生が次男に、応援団に入るのであれば、次の3つの約束を守れるか聞いたようです。

  1. 応援の練習の開始時間を守ること
  2. 練習のときにうまくできなくても、イライラしないこと
  3. わからないときは、すぐに先生に聞くこと

すると次男は、「大丈夫。俺、頑張る」と約束したのでした。

 

実は、応援合戦には苦い思い出がありました。

次男が1年生の運動会の応援合戦のときに、本人はそのつもりがなかったのかもしれませんが、応援列の一番前に出てきてしまったのです。

事情を知らない人から見ると、ふざけているようにしか見えません。

実際、私のすぐ近くにいたお母さん方が「ちょっと、何あの子!」と、次男の行動に怒っていました。

このことがあったので、私は次男が応援団に入ることが大丈夫なのか、心配だったのです。

でも、担任の先生がフォローしてくださったおかげと次男の努力で、練習も本番もうまくできました。

私は、応援合戦の様子をスマホで撮影しながら見ていたのですが、次男を誇らしく感じましたね。

 

次男は6年生になったときも、運動会の応援団に入りました。

5年生のときの経験があったおかげか、低学年の子達に応援の振り付けなどを教えるなど、頼もしくなったと担任の先生がおっしゃってくれました。

ちなみに、小学校最後の運動会は、見事次男の組が優勝し、次男は本当に嬉しそうでしたね。

心の変化もあるけれど

次男は6年生になった頃から、普通学級での授業に参加することが増えてきました。

国語と数学は特別支援学級でしたが、社会・理科・英語は普通学級で授業を受けていました。

ただ、普通学級の子達が簡単にできることが、次男にとってはうまくできない・わからないことがあるようで、学校で苛立つ場面が何度かあったそうです。

イライラが収まらなくて、衝動的に教室の窓から飛び出そうとしたりなど危険な行為も。

6年生の1学期は、思春期も始まったせいか、次男はよく学校でイライラしていたと思います。

 

でも、次男が荒れたとき、担任の先生が落ち着くまで寄り添ってくれたり、私達にも情報共有として次男の様子を、電話や連絡帳で教えてくださいました。

家では、学校で次男がしたことをあまり触れないようにしていました。(他害・自傷・危険行為のときは注意をしました)

学校でしてしまったことを次男は反省していたので、家でもそのことを責めてしまうと、必要以上に気に病んでしまうと思い、いろいろ言いたいときもありましたが、知らないふりをするときもありましたね。

ただ、次男が自分から学校のことを話してくれたときは、きちんと聞いてから「話してくれてありがとう」と伝えました。

そういった日が続きましたが、何とか心が不安定な時期を少しだけ乗り切ったと思います。

卒業式に向けて

2023年になり、2月の後半になると卒業式の練習が始まりました。

大きな画用紙を卒業証書に見立てて、受け取る練習をしたり、入場・退場の練習をしたりなど、次男曰く練習はハードだったそうです。

練習を重ねて、いよいよ本番の日がやってきました。

いよいよ本番

2年前、長男が特別支援学校の小学部を卒業するとき、コロナ禍のため保護者の参加は1名のみで、主人は長男の卒業式をみることができませんでした。

でも、今回の次男の卒業式は、夫婦2人でみることができて、良かったです。

卒業式が始まり、卒業生が入場しました。

緊張した表情で入場する次男。

練習の成果もあり、そのキリっとした姿を見ただけで、私は泣いてしまいました。

 

式の内容は、コロナが落ち着いてきたとはいえ、いつもの卒業式よりも簡略したもので、在校生は不在でしたし、来賓の挨拶はPTAの会長のみでした。

6年前の入学式では、落ち着きがなかった次男。

卒業式の間は、じっと静かに座っていました。

 

そして、いよいよ卒業証書授与が始まりました。

自分より2つ前の子が壇上前で名前を呼ばれたとき、椅子から静かに立ち上がって前方に進み、そして1つ前の子が壇上で卒業証書を受け取っているときに、壇上近くへ移動し待機。

最後に、自分が名前を呼ばれたら返事をして壇上に登り、卒業証書を受け取って、静かに自分の席まで戻るという流れでした。

次男は自分の順番がきたとき、静かに立ち上がって前方に向かいました。

そして、いよいよ次男の名前が呼ばれたとき、大きくハッキリした声で「はい!」と返事をして壇上に登り、卒業証書を受け取りました。

次男のことで、私も主人も一喜一憂することがありましたが、この日頼もしく優しい子に成長した次男の姿を見ることができ、嬉しくて誇らしくて涙が止まらなかったです。

 

卒業式が終わり、6年間次男の成長を見守ってくださった担任の先生へ、感謝の花束を持って挨拶に行きました。

花束は、事前に次男が先生のイメージで選んだものです。

次男は、先生に「〇〇先生、ありがとうございました!」と言って花束を渡すと、先生は感極まって泣いてしまいました。

「次男くん、中学校に行っても頑張ってね。きっと大丈夫だよ。」

と、先生は、もうすぐ中学生になる次男を励ましてくれました。

本当にとても良い卒業式だったと思います。

次男、卒業おめでとう!

これからの次男はどうなる?

次男の卒業式が終わり、後日、中学校に向けて次男の支援について、話し合いがありました。

メンバーは、次男・保護者(私と主人)・小学校の特別支援学級の担任の先生・中学校の特別支援学級の先生(長男の担任の先生)・相談支援専門員さんです。

事前に次男には、中学校の授業で、どの教科は交流学級(普通学級)もしくは特別支援学級に受けたいのか聞き、中学校の先生に伝えました。

一応、五教科(国語・数学・社会・理科)は交流学級で、他の家庭科・体育・技術・美術やホームルーム・給食などは、交流学級だったり、特別支援学級だったりでした。

ただ、これでずっとやっていくのではなく、次男の様子を見ながら変えていくこともOKとなったので、私はホッとしました。

また、小学校在学時の次男について、小学校の担任の先生から具体的な説明をして頂けたことが有難かったです。

2023年4月より、いよいよ中学生の次男。

1年間だけですが、長男と次男が同じ学校に行くのは、何とも感慨深く思います。

中学校生活は、小学校とはまた違い、次男にとって大変なことがあるかもしれません。

なので、これまでと同様に、保護者と先生、相談支援専門員さんと情報共有と連携が大切だと思いました。

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