主人に子どものことを話そうすると聞いてくれません。どうしたらいいでしょうか?

子どものことを夫に相談したい。

でも、仕事から帰ってきた夫に話しかけると、怪訝そうな顔をされる。

「疲れているから、後にして・・・」

私だって疲れているのに、なぜ子供のことに無関心なのかしら。

あなたにも、そんな経験ありませんか?

今回は、ご主人との距離感に関して、生理学的な見方から考えてみたいと思います。

どうして夫は話を聞いてくれないの?

仕事帰りの夫は私の話を全然聞いてくれない。

仕事帰りは特に機嫌が悪くて、「ちょっと後にして」という感じ。

夕ご飯を食べているときなんかは特に、いつも上の空なんです。

こんなことってありませんか。

実は我が家でもあったりします。

ママ
今日、学校に迎えに行ったら先生がね・・・
パパ
うん。うん。 モグモグ・・(コロッケうまいな。)
ママ
子供達がお家でね・・・
パパ
うん。うん。 ポリポリ・・(柴漬け美味しい。)
パパ聞いてるの?
パパ
えっ!

こんなことが我が家でも度々あったりするんです。

夫はどうして話を聞いてくれないのか?

実は、あることに関係があるのです。

テストステロンってご存知ですか。

男性には、テストステロンという男性ホルモンがあります。

このテストステロンは、どういう働きをするかと言うと、

「おっしゃ~っ!今日も、仕事頑張るぞ~!」

というように、男性の若々しさや健康・活力・集中力・気分の安定などに深く結びついています。

 

でも、朝たくさんあったテストステロンも、1日の活動の中でどんどん減っていくのです。

特に、会社で上司や部下に気を遣ったり、仕事上のことでうまくいかないことがあると、

テストステロンがエストロゲンに変換されてしまいます。

そして、テストステロンが低下すると、ストレスや疲れ、抑うつなどを感じるようになるのです。

 

ひと昔前までは、男性ホルモンであるテストステロンが多いと攻撃的になったりすると考えられていましたが、

最近の研究では、女性ホルモンであるエストロゲンが急激に増えると、怒りや自己防御、攻撃性などが喚起されることが分かっています。

そのため、仕事から帰ってきたご主人は疲れているのとイライラで、とてもママの話を受け止めるような余裕はないのかもしれません。

ですから、パパには適度に男性ホルモンを充填する必要があるのですね。

 

ちなみに、生理学的には、ストレスがかかると、ストレスホルモンであるコルチゾールが上昇、

次にアロマターゼと呼ばれる酵素が分泌され、テストステロンがエストロゲンに変換されることが分かっています。

夫と妻との違い

近年、男女共同参画が推進され、女性の活躍する場が増えてきました。

それにより、女性の場合は、逆に女性ホルモンであるエストロゲンが減少しがちです。

女性の場合、ご主人に仕事のことや、子供のことなど話を聞いてもらえると、エストロゲンや愛情ホルモンである

オキシトシン等も増えて、女性らしさを取り戻すことができます。

つまり、ママは話をする人が必要なのです。

 

ただ実際は、ご主人は仕事から帰って疲れていますから、なかなか話を聞いてくれなかったりしますよね。

さらに、「外っておいてくれ」とか言われると、ご主人から拒絶されたと思いますし、誰でも不安を感じます。

仮にご主人が、あなたの悩みや今日あったことを聞いても、

・いやそれはこうこうだから、論理的に違うと思う。
・そうではなくて、正しくはこうすべきだった。
・その時の状況をもっと詳しく聞かないと判断できない。

などと、聞いてもいないのに、分析を始めちゃったりします。

話の途中から、あなたに対してあれこれ言ったりしますので、これでは逆にママもストレスが溜まってしまいますよね。

 

これは、男性というのは、悩みや問題があると、「解決すること」を目標とするからです。

ママは単純に、「大変だったんだね」という、労いの言葉を期待していて、別に解決策を探してくれと言っているわけではありません。

そもそも、男女の仕組みの違いからくる、すれ違いだということを知っておきましょう。

さて、具体的には、どうしたらいいのでしょうか?

「外っておいてくれ」には外っておいてあげる

まずは、ご主人にリラックスしてもらう時間を作ることです。

男性ホルモンであるテストステロンは、リラックスできてストレスがない状態で、

20〜30分間テストステロンを刺激する活動をすると十分に回復します。

テストステロンを刺激する活動は・・・

  • 得意なことをする
  • 好きな本を読む
  • スポーツ
  • 車の運転

などです。

リラックス状態が必須ですから、逆にストレスがかかるようでしたら、効果はありませんので気をつけてください。

他には、例えば、ご主人がのんびりと好きな動画を観ていた時、「そんなことしていないで、子供の様子みてよ」と責められると、それも効果がありません。

ご主人が、一人で好きなことに没頭できる時間をある程度作ってあげましょう。

これから、お互いを支え合っていくためには?

ここまで読むと、あなたはきっとこう思うかもしれません。

「私だって疲れているのに、どうして旦那を優先的に労わらないといけないの?」と。

確かに、そうですよね。わかります。

私もこのことを最初に知った時は、「え〜、イヤだな〜」と思わず声に出してしまいました。

 

でも、自分が疲れている時に、子供の要求とか文句が多いと、イライラするし、気も休まらないですよね。

一人の時間を持ちたい・ゆっくりしたいと思いませんか?

多分、ご主人もそんな気持ちを持っているかもしれません。

 

お子さんのためにこれからどうすればいいのか、二人で話し合い、協力していくには、普段の円滑な生活が大事だと思います。

「私だって!」「俺だって!」と相手を否定してばかりだと、何も解決できません。

お互いを支え合うには、お互いを思いやる気持ちが大事です。

 

もし今、ご主人との関係がギクシャクしているようでしたら、まずはあなたから歩み寄ってみてはいかがでしょうか?

ご主人にもリラックスできる時間を持ってもらうことで、気持ちにゆとりを持ってもらいます。

その時を見計らって、ご主人に10分だけ自分の話を遮ったり、否定することをせず、ただ黙って聞いて欲しいと、ちゃんとお願いしてみましょう。

それだけで、きっと胸の内がスッとしますよ。

自然と「話を聞いてくれてありがとう。あなたが聞いてくれたから、スッとしたわ」と言えるかもしれません。

 

ご主人も、あなたから頼られればきっと悪い気はしません。

これを繰り返していくうちに、子供達が寝た後にでも、2人でゆっくり話し合える時間が増えてきます。

 

自閉症と診断されたお子さんを持つ夫婦は、健常児を持つ夫婦よりもずっと困難が多いと思います。

でも、お互いがお互いを思いやることで、協力して困難を乗り越えていくことは、きっと不可能ではありません。

それに夫婦の絆も「深く・強い」と思いますよ。

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