自閉症児と映画館に行くとき、注意する5つのポイント

年末年始に向けて、いろんな映画が公開されてきています。

我が家では映画を観る場合は、DVDが多いのです。

でも、兄弟二人とも観たい映画がある場合は、映画館へ行くことがあります。

 

最初に映画館で観たのは、2013年7月に公開した「モンスターズ・ユニバーシティ」でした。

長男はこの時5歳になったばかりで、次男は誕生日前なので、まだ2歳でした。

初めてだったので、いろいろありました。

それから、試行錯誤しながら、何度か映画館で映画を鑑賞しています。

まとめてみましたので、ご参考にしてください。

何の映画を観るのか?あらかじめ教える

映画館でどの映画を観るのかは、子供の反応を見て決めてください。

 

我が家では、テレビの番組である映画コーナーを子供に見せます。

年末年始前、春休み前、GW前、夏休み前になると、子供向けの映画をコーナーの中で紹介する時がありますよね?

それで子供達が、嬉しそうか?嫌そうか? など様子を見てから、映画館に行くのを判断します。

 

もし、子供によって何か選択できる方法(絵カードなど)があれば、それで選択させます。

我が家では、〇(ピンポン)か×(ブッブー)で、子供に選択させました。

 

また、映画の公開が間近になってくると、映画館等にA4サイズのチラシが置いてあります。

チラシの表面には、タイトルや絵が書いてあります。

何かのついでに取ってきておいて、子供に見せて判断することもしています。

 

子供が嬉しそうだったら行きますし、嫌そうであれば、無理してまでその映画は行かないことにします。

また、映画を観に行く当日は、子供にこのチラシを見せて「今からこれを観に行きます。」と言って見通しを立ててあげたりもします。

公開後、映画館に観に行く時期は?

観たい映画が公開された直後ですと、当然館内はいっぱいです。

チケットの購入など、何かと待つことが多くなります。

場合によっては、次の回までの待つこともあります。

そこで、公開直後や、年末年始等イベント時期は外すようにしています。

 

我が家の場合は、公開してから、半月以上たって、落ち着いた頃に行くようにしています。

また、できれば土・日・祝日よりも平日の方が良いです。

都市部の方はわかりませんが、地方ですと平日の映画館は大抵、ガラガラです。

 

なるべくなら、平日。もし、だめなら土・日・祝日でも午前中、朝一番初めにある回を狙っていきましょう。

空いている時期を狙っていくというのは、ただ待つ事が多いから、だけではありません。

座る場所や、周りの方への配慮も考えないといけないからです。

館内では、どこに座るか?

最近ではパソコン・スマホで座席の事前予約ができます。

しかし、我が家ではあえてそれは、しないことにしてます。

 

事前予約をして、実際に映画館に行ってみると、予約した座席の周りに人がいるかもしれません。

そのため、座席を決める際は、映画に行く当日にしています。

また、どの場所に座るかも、注意しています。

  • 座席が指定の場合は、カウンターで、空席の状況を見て判断。
  • 座席が指定でなければ、できるだけ他の人とかぶらない席を判断。
  • スクリーンが正面に来る列は避ける。(皆が真ん中の列にくるから)
  • 前後に人がいない、通路側に座る。
  • 比較的、出入り口の近く(大抵後ろの席)に座る。
  • 座る順番は親、子、子、親の順。
  • 子供の好きなおやつとジュースを用意しておく。
  • 事前にトイレを済ませておく。

だいたいこんな感じです。

 

前後に人がいないところに座る理由ですが、特に前の座席に関しては、どうしても子供たちは、足を伸ばして、座席をぐいぐいと押してしまうので、避けるようにしています。

そのつど注意はしますが、上映中ずっと気にしなければなりません。

ダメと言っても、何度もしてしまうので、上映開始から終わりまで、ずーっと同じ注意をし続けなければいけません。

気兼ねなく見るためにも、前に人がいない席を選びます。

 

次に出入り口の近くの通路側に座る理由は、子供がパニックを起こしたり、トイレに行く場合に、上映中でも、そっと退出ができるようにとのことからです。

最後に、座る順番については、上映中に子供たちが立ち上がって、あちこち歩き回ることが考えられるからです。

いきなり立ち上がって、スクリーンに向かって走り出しても全くおかしくありません。

ですから、すぐに捕まえることができるように、両脇を親で固めておきます。

子供が想定外の行動をとったときは?

チケットを買って、さあ映画を観ようとなっても、想定外のことはあります。

 

我が家の場合、一番最初に映画館に行った時、館内が薄暗かったので、長男がプチパニックになってしまいました。

子供によっては、暗い場所が怖く感じることもあります。

また、同じ空間に大勢の人がいることが嫌な子もいるかもしれません。

 

我が家の場合は、もともと暗い場所が苦手なことが分かっていました。

そのため、あらかじめ買っておいた大好きなコーラとキャラメルポップコーンで、なんとか落ち着いてもらいました。

 

映画が始まってからは特にパニックはありませんでしたが、上映中に立ち上がったり、感極まって「はっ!はっ!」と叫ぶことがあったりしました。

お子さんによっては、暗い場所がだめだったり、大音響が苦手なことがあるかもしれません。

感極まっておもらしをしてしまう、泣きだす等、パニックが長引きそうであれば、一旦すぐに退席して子供の様子を見るようにしましょう。

無理をしない

ここまでやっても、パニックが収まりそうにない時などは、もったいないかもしれませんが、無理に映画館にこだわることはないと思います。

あくまでも、子供を映画館に連れて行って、喜んでもらうことが目的です。

大迫力で観るのが好きな子がいる反面、自宅でゆっくり見るのが好きな子など、さまざまでしょう。

無理をして映画館に対する苦手意識を高めてしまうよりも、さっと切り替えて、「今回はダメだったね。」くらいの意識でいたほうがいいでしょう。

そして、決して子供を怒らにようにしましょう。

ひょっとしたら、次は大丈夫かもしれませんし、いつか自分から行きたがるかもしれません。

無理をせず、お子さんと楽しく映画を楽しみましょう。

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