2018年4月から歯の矯正を続けている次男。
マルチブラケット装置が外れ、ようやくひと段落したと思ったのですが、矯正は一筋縄ではいきませんでした。
参考になれば幸いです。
目次
新たな器具装着
次男は、マルチブランケット装置が外れたあと、定期検診に通っていました。
最初は、1ヵ月に1回でしたが、徐々に3ヶ月に1回の頻度になったので、「もう通わなくても大丈夫なのかな?」と思っていました。
でも、装置が外れて半年が経った、2019年11月下旬頃。
このときの定期検診で、あることがわかりました。
それは、奥歯の噛み合わせは良かったのですが、次男の口元が、また受け口っぽくなってきたのです。
次男は、もともと下の前歯が、上の前歯より前に出ていたので、そのため顎を前に出すクセがありました。
矯正治療のおかげで、顎を出すクセが改善できたと思っていましたが、なかなか治っていなかったのです。
これから成長期にかけて、骨格もしっかりしてくるので、再度矯正器具をつけることになりました。
今度の装置は?
今回の装置は、「上顎前方牽引装置」です。
この装置は、上顎の成長を促進すると同時に、下顎の成長を抑えるために使用します。
毎日10~14時間以上(寝ている時間も含む)装着していると効果があるようなので、食事・お風呂以外は装着しないといけません。
装着の方法は、上の歯に装着した器具の両方に専用輪ゴムをかけ、前方牽引装置にも上記写真のようにその専用輪ゴムをかけて完了です。
※専用輪ゴムは、病院でたくさん頂けました。
この装置を見たとき、次男は「えぇ~」と憂鬱そうで・・・。
先日まで何も装置をつけずに過ごしていたので、無理はありません。
しぶしぶですが装着し、手鏡にてその姿を見たとき、
「おお!アイアンマンみたい!!」
と、自分の好きなアイアンマンと似ていた?ことに、治療へのモチベーションが高くなってくれたので、私はホッと安心しました。
ありがとう、アイアンマン・・・(笑)
頑張る次男
この「上顎前方牽引装置」ですが、毎日、専用輪ゴムをそれぞれの装置に自分でかけないといけません。
最初のころは、私がつけてあげたのですが、難しかったです(私が不器用かもしれませんが・・・)
次男が自分で装着するのは、難しいかなぁと思っていたのですが、ある日のこと、
「お母さん、これ自分でやりたい!」
と、自分からやってみたいことを伝えてくれたのです。
鏡を見ながら自分で装着していたのですが、やはり専用輪ゴムをかけるのに悪戦苦闘していた次男。
「自分でやりたい」という気持ちがあるので、本人からのサポート要求がない限りは見守っていました。
しばらくして・・・
「やったー!お母さん、できたよ~!!」
と、ドヤ顔の次男。一人で頑張ったことに、たくさん褒めました。
小さい頃は、できないとすぐに諦めやすかった次男ですが、根気強くなったなぁと思わず感心しました。
しばらくは、鏡を見ながら装着をしていた次男ですが、何回もしていくうちに、鏡を見なくても自分で脱着可能となりました。
私は、最初「次男は、できないかもしれない」と試しもせずに思い込んだことに、反省しましたね。
私が新装置で心配したこと
「上顎前方牽引装置」を始めてから、私はあることを心配していました。
それは、「寝相で装置が外れたり、引っかからないか?」です。
次男は、我が家の中で一番寝相が悪いです。
夏場は特にあっちやこっちにゴロゴロ。
このゴツイ装置をつけながら寝たとき、装置で怪我をしないか心配でした。
でも、いざ装置をつけて寝てみると意外にも大丈夫で、寝相もそれほど悪くなく、装置が原因で起きることなく、朝までぐっすり寝ていたので、ホッとしましたね。
ただ、次の日に予想外のことが起こってビックリしました。
なぜなら、次男の顎がかぶれていたのです!
装置の顎の部分が擦れてかぶれたようで、少し赤くなっていました。
皮膚科に連れていき、かぶれに効く軟膏を処方してもらい、赤みは引いたのですが、またかぶれるかもしれないと思い、装置が直接触れないように、いらないハンカチを小さく切り、それを装置の顎の部分にのせてから、装置をつけてもらいました。
そのおかげで、再びかぶれることはなかったです。
「上顎前方牽引装置」は、これまでの矯正器具の中で一番続けることができるのが、心配でした。
脱着をしたり、何よりも長時間つけていないといけないのが、次男にとって大変そうだなと思ったからです。
なので、次男が自分から「うまく装着できたよ!」と言ってきたときや、長時間装着できているときに、次の日も「頑張るぞ~」とモチベーションが上がるように、よく褒めるようにしていました。
毎日装着を続けてきたおかげで、次男にとって1日の習慣の一部となり、私が言わなくても自分から装着して過ごせれる姿は、頼もしかったですね。
次なる矯正器具は?
「上顎前方牽引装置」になって約半年後。
受け口が改善してきたので、「前方牽引装置」は外されることになったのですが、まだまだ油断ができないので、別の器具をすることになりました。
今までの中で、かなり楽。だけど・・・
その装置は、「リテーナー」です。
矯正装置を外した直後の歯は、周囲の骨が安定していないので動きやすく、治療前の元の位置に戻おうとする「後戻り」があるようです。
「後戻り」を防ぐのが、このリテーナーで、歯や周囲の組織を正しい位置に維持させることを目的とします。
リテーナーでも、いろんなタイプのものがあるようで、次男の場合は、上記写真のような取り外しができるマウスピース型のリテーナーとなりました。
マウスピースなので、装置の取り外しが前の上顎前方牽引装置に比べて、とにかく楽でした。
あと、この装置はお手入れも楽で、リテーナーを外したら、水洗いをして終了です。
匂いが気になったときは、歯科医院にて購入した専用洗浄剤を週に1回する程度で、管理もすごく楽でしたね。
ただ、一つ問題がありました。
次男は鼻呼吸が苦手で、口呼吸ばかりしていました。
そのため、リテーナーを装着していると、息がしづらいようで、度々外してしまうことがあったのです。
特に就寝中は、無意識に外してしまうようで、朝になると次男の近くにリテーナーがよく転がっていました。
矯正の先生に相談すると、もしかしたら、鼻呼吸ができない原因があるかもしれないので、一度耳鼻科に行くことを勧められました。
歯科だけでなく、耳鼻科も・・・(泣)
矯正治療は、本当に大変だなぁと思いました。
歯科と並行して、耳鼻科へも
耳鼻科にて診察を受けると、どうやらアレルギーが原因で鼻の粘膜が腫れて、鼻呼吸がしづらいことがわかりました。
なので、改善のために、アレルギーの薬(錠剤)と点鼻薬を処方されました。
矯正だけでなく、薬の服用も追加されましたが、次男は嫌がることもなく、「次はこれか~!」と前向きに受け止めてくれて、嬉しかったです。
耳鼻科の薬を服用することになりましたが、すぐには改善しませんでした。
鼻呼吸ができなくても、リテーナーに慣れてもらうために、毎日装着は続けるようにしました。
服用を始めて、約1ヵ月ぐらいになったとき、よやく鼻通りが改善されたのか、リテーナーを装着して寝ても朝まで外れることがなくなったり、日中でも装着し続けることが可能になりました。
また、口呼吸をしていたせいか、いびきをよくしていた次男ですが、いびきも改善され、毎日スヤスヤと寝ています(笑)
2021年1月現在、歯科医院に3ヶ月に1度通院していましたが、矯正の診察はしばらく無しとなりました。
というのは、ここしばらくの間で、奥歯の噛み合わせや、受け口が良い状態でキープされているからです(※一番上の写真をご覧ください)
ただ、もし噛み合わせ等に問題が出た場合は、どうなるか心配していましたが、この歯科医院には定期検診で通っているので、そこで噛み合わせ等のチェックはきちんとしてもらえるようなので、安心しました。
リテーナーは、中学生になるまで継続しないといけないようですが、現在のところ、問題はないようなので継続できると思います。
次男が矯正治療ができたのは、次の3つのおかげだと思います。
- 定期検診によって培った「できた」という経験
- 本人が治療に対して、「頑張るぞ!」という前向きな気持ち
- 周囲のサポート(親だけでなく、先生方も頑張る次男を褒めたり、励ましてくれました)
本当に次男は、頑張りました。
まだまだ終わらないかもしれない歯科矯正
ただ・・・これで終わりじゃないんですよね。
実は、次男はまだ永久歯が生えそろっていません。
そのため、永久歯がきれいに生えてくれればいいのですが、もしダメだった場合、また矯正の必要があるのです。
その場合の矯正料金は、だいたい35万円(税別)・・・(泣)
永久歯が生えそろうまで、待つ選択もあるかもしれませんが、早めの治療により、噛み合わせが良くなったり、虫歯や歯周病の予防にもなります。
また、受け口も改善できたので、早期の治療でよかったと私は思います。
不安や疑問がある方は、矯正治療をする病院とよく相談してくださいね。
まとめ
歯の矯正治療は、時間と費用がかかります。
お子さんに矯正治療の必要があるかどうか、不安な時はまず病院に相談しましょう。
実際に、精密検査や矯正治療となると、お子さんの協力が必要です。
お子さんは不安になるかもしれませんので、普段から歯科健診をうけさせて、病院に慣れておくと、診察や治療がスムーズになるかもしれません。
もしくは、予め治療の流れなどを説明してあげたり、終わった後はご褒美があるなど、お子さんが、少しでも矯正治療を頑張れるように工夫してあげましょう。
お子さんが頑張った時は、たくさん褒めてあげてくださいね。
また、お住いの地域に、障害者・障害児歯科治療を専門にしている口腔保健(歯科)センターがあるか検索できます。
子供の障害を理解し、サポートしてくれる歯科専門の医療機関なので、参考になれば幸いです。
障害者・障害児歯科診療 口腔保健(歯科)センター都道府県一覧表
前編は、こちら↓
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