特別支援学校に通う長男が居住地交流を体験しました(1回目)

2019年11月中旬。

特別支援学校に通う長男が、1回目の居住地交流を体験しました。

そのときのことをレポートします。

参考になれば、幸いです。

初めての居住地交流

2019年7月に居住地交流の希望を出し、実施日が11月中旬に決定しました。

長男の学ぶことの楽しさを広げたい。「居住地校交流」を希望してみました。

今回は、第1回目ということで、特別支援学級の1限目(9:00頃)から4限目(12:00頃)までということになりました。

 

特別支援学校では、他校との交流はありますが、内容としては特別支援学校に合わせた感じです。

皆で一緒に遊んだり、校内を探検するなど、レクレーションのようなことをします。

今回は、特別支援学級に合わせた内容なので、長男がどう感じるのか?など、様子を気をつけてみようと思いました。

 

長男は、曜日感覚があるので、カレンダーを使って、この日は次男の学校に行くこと、担任の先生と私も付き添うこと、給食の前に帰ることなどを、あらかじめ伝えておきました。

長男は、それを聞いて、特に動じる様子は、ありませんでした。

どちらかというと、私の方が緊張気味でしたね(笑)

気づいたことは?

居住地交流、当日。

小学校玄関にて、長男の担任の先生と合流し、校長先生に挨拶をしてから、いよいよ特別支援学級へ行きました。

次男が通う特別支援学級は、現在14名の生徒で、3人の先生が担当しています。

学習・活動内容によって、大人数もしくは少人数で行っています。

自己紹介にて

長男は、次男が通う小学校へは、地区の運動会や文化祭のときなど、年に2回は来ていました。

でも、次男のクラスの子とは、ほとんど面識はありません。

そこで、まずは1限目にて、お互いに自己紹介をすることになりました。

 

6年生から一人ずつ前に出て、自分の名前・学年・好きな教科・好きな食べ物を発表し、席に戻る前に長男と握手をすることに。

きちんと自己紹介をしている子もいれば、恥ずかしいのを隠すかのように、ややふざける子も。

でも、次男を含め、特別支援学級の子供達が自己紹介をできていたので、すごいなぁ・・・と感心する私。

 

そして、最後に長男の番となりました。

長男は、言えるのかなぁ・・・と心配している私の隣で、長男の担任の先生が、ごそごそと小さいホワイトボードを出していました。

どうやら先生は、長男が自分で言えるようにカンペを用意してくれたのです。

長男は、カンペを見ながら、何とか自己紹介をすることができました。

道徳の時間のとき。みんなは?

自己紹介が終わり、次は2限目「道徳」の時間です。

教科書を先生が読み、みんなはテレビに映し出された教科書の映像を見ていました。

その後は、登場人物の気持ちや、〇〇はどうしたのか?など、先生が皆に質問をし、当てられた人が発表をしていました。

 

授業中は、手を挙げる子、時々席を立つ子、好きに発言をする子もいましたが、自分の考えを先生に言えたり、分からないことを先生に聞いたりするなど、授業に参加していました。

長男は騒ぐことなく、大人しかったのですが、マイワールド中だったので、授業に参加しているとはいえませんでした。

比べてはいけないと思ってしまいますが、特別支援学級の子達と長男との差を感じました。

 

特別支援学校の小学部では、道徳の時間はありません。

体育や音楽はありますが、算数や国語などの学習の授業はなく、個人の力量によって朝の学習がある程度です。

特別支援学校は、学習面が中心ではなく、生活自立面が中心なのです。

 

結局、長男は一言も発言することもなく、道徳の授業を終えました。

みんなで遊ぶとき。長男は?

道徳の授業が少し早く終わったので、教室の中でみんなと遊ぶことになりました。

みんなの提案で、「ハンカチ落とし」をすることに。

でも、『長男は「ハンカチ落とし」を知らないのでは?』と思いました。

特別支援学校でしたことはないと思うし、家でもしたことはありません。

 

最初に、先生からルールを教えてもらっていましたが、長男は、自分の後ろにハンカチが落とされないか気にもしないし、落とされても何のことかわからない状態。

他の子に促されて、ようやく走って回ることができましたが、ルールを理解できていない様子でした。

そのため、次は自分がハンカチを落とす番だということに気にも留めず、普通に座っていました。

 

いろんな経験が、足りないなと感じました。

長男は楽しそうにしていましたが、私の心中は複雑でした。

自主学習のとき

3・4限目は、自主学習もしくは別のクラスで過ごす時間割となっていました。

次男は、4限目は体育なので、3年生のクラスへ。

長男は、3・4限目とも自主学習を行うことに。

 

担任の先生が持参したプリントを黙々と行っていました。

普段よりも倍の時間、勉強をしていましたが、長男は落ち着いてこなすことができました。

 

家での療育を始めてから、長男が落ち着いて座る練習をしてきました。

また、長男は5年生から自宅での学習も始め、毎日頑張っています。

継続してやってきたおかげで、長時間の学習でも、落ち着いてできるようになったと思います。

長男にとっての課題

今回の居住地交流では、前々から思っていたことが、やはり課題でした。

長男は、自分から「発信する」スキルが弱い、受け身型です。

指示されたことはしますが、指示されたないと自分で行動できません。

今回も、どうしたらいいのかわからないとき、教室の中をウロウロしているか、ボーっと座っているときがありました。

 

あとは、コミュニケーションも課題の一つです。

理解力が低いということもありますが、自分がわからないとき、困ったときに、「わかりません」「教えてください」と、相手に伝えることが、うまくできません。

言葉に出して言うことが難しいのであれば、場面に応じて言う練習をしたり、難しいのであれば、文字や絵カードなどのツールを使う必要があると思いました。

これらの課題は、すぐ簡単にできるものではありませんが、これらをクリアしていくことで、将来の進学や就労において、選択肢の幅が広がると思いました。

 

居住地交流が終わった後、長男に「どうだった?楽しかった?楽しくなかった?」と聞いてみました。

選択肢が2択だと、きちんと自分の気持ちが言える長男。

「楽しかった」

と、答えてくれたので、初回としては良かったと思いました。

今後はどうなる?

長男の居住地交流は、今年度はあと1回で、1月に実施することになりました。

1回目のとき、長男がとても落ち着いていることができていたので、2回目は1限目(9:00頃)から下校時間(15:00頃)まで実施することになりました。

給食も、特別支援学級のみんなと一緒に食べるようです。

1回目よりも、滞在時間も長く、心配ではありますが、長男が馴染むことができたらいいなと思います。

 

来年度で長男は、6年生です。

いよいよ中学校を、特別支援学校の中学部にするのか、それとも学区内の中学校の特別支援学級にするのか、決める時期になります。

6年生になっても、この居住地交流は続けてもらいたいので、担任の先生にはお願いするつもりです。

これが、長男が特別支援学級が適しているのかどうかという参考の一つになると思います。

 

またブログの方で、居住地交流のことについて記事を書いていくので、参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

【追記】

2回目の居住地交流の記事ができました。

よろしければ、こちらもご覧ください。

特別支援学校に通う長男が居住地交流を体験しました(2回目)

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