自閉症スペクトラムと診断されたお子さんをお持ちの親御さんは、これから小学校に進学して行くにあたって、
どんな流れで進学先が決まるのかとても気になるかと思います。
我が家の長男は、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、現在、特別支援学校に通っております。
これから記載させていただく内容は、長男が小学校に進学するときのことを基に書いてあります。
長男の就学で奔走していたのは、2013年の話なので現在とはまた違うかもしれません。
参考程度で、お願い致します。
目次
進学先が決まるまでの流れ
2年前の長男の時ですが、大まかに書くと下記のような流れでした。
- 特別支援教育センターにて学校説明会を受ける
- 学校見学
- 子供の発達検査・親との面談
- 教育委員会による判定・進学先決定
特別支援教育センターにて学校説明会を受ける
4月下旬ごろに、特別支援教育センターにて各特別支援学校・特別支援学級等の説明会がありました。
最初に進学までの流れ等の全体の説明を聞いた後、各特別支援学校・特別支援学級に分かれて、学校ごとの説明を聞きます。
ただ、説明会のプログラムの関係上、2つの学校しか聞くことができませんでした。
そのため、参加する前にどの学校にするか、あらかじめ決めておき、他の学校は、資料だけ貰って帰りました。
特別支援学級は学校ごとではなく、特別支援学級全体としての説明がありました。
特別支援学級と言っても、学校によって違うようなので、住んでいる学区内で該当する小学校を探すということでした。
学校見学
見学したい特別支援学校に電話で連絡し、日程を決めて行きます。
見学当日には、下記の項目を確認したり、質問したりしました。
- 先生1人に対して、生徒は何人か?
- 授業の流れ
- 学校での方針
- 中学校、高校の様子
- 就職などの将来に対しての取り組み
- 校内の様子
当日、自分が聞きたいことは、メモしたりすることをお勧めします。
また、大学付属の特別支援学校では、入学を希望した場合、選考があります。
そのため、上記の項目の他に、
- 兄弟でも入学可能か?
- 選考の流れ
などを、追加しました。
また、特別支援学級も同様にして、見学をします。
こちらも特別支援学校と同様に自分で聞きたい項目を、確認・質問をします。
子供の発達検査・親の面談
夏頃に子供の発達検査が、1回だけありました。
それまでに、地区の担当者が、保育園に数回訪れて、子供の普段の様子を見たり、担任の先生にお話を伺うようです。
その発達検査の後、担当者と親との面談がありました。
子供のことの他に、両親の希望も聞かれました。
担当者は、それをまとめて教育委員会に報告し、教育委員会が子供の進学先を判定するようです。
教育委員会による判定・進学先決定
判定が出た場合、我が家の場合ですが、電話にて連絡が来ました。
そして、その判定を元に、両親が子供の進学先を秋頃には、決めてくださいと言われました。
我が家では、パパと話し合いの末、秋頃(9月頃)に担当者に、進学先を伝え、手続きをお願いいたしました。
気をつけたいポイント
私が長男進学のときに、気づいたことをまとめてみました。
参考になれば、嬉しいです。
学校の情報を集める
私が今でも悔やんでいるのは、特別支援学級のことです。
最初は、特別支援教育センターに「長男に合った特別支援学級を探したい」と相談しました。
しかし、「学区を決めてくれないと、難しいです」と言われたのです。
私もパパも長男に合ったところなら、どこでも引越しするつもりでした。
でも、特別支援教育センターの方は、とにかく「学区」を決めて欲しいとしか、言ってくれませんでした。
仕方がないので、最初に特別支援学校を決め、その学校から近いところの学区にすることに。
しかし、該当する特別支援学級は、2校しかありませんでした。
また、その2校は、長男には難しいと感じ、他を探すこともできず、時間切れとなりました。
そのため、特別支援学級に関しては、情報収集が不十分だと思いました。
もし、特別支援学級に通われている親御さんの集まりやサイト等、もしくは子供が通っている療育の先生など、聞ける人から情報は多く集めた方が良いと思います。
ただ、情報を集めた後、検討したり実際に見学することを必ずしてください。
子供に合った進学先を選ぶ
長男の進学で悩んだのは、「特別支援学級」にするか、「特別支援学校」にするか、でした。
私とパパは、希望としては「特別支援学級」でした。
「特別支援学級」なら、授業によっては健常の子供が通う「通級」と同じ授業が受けれるからです。
「特別支援学校」は、生活面での自立を主として置いているので、国語・算数などの教科は2の次です。
もし、教科を取り入れても、子供に合ったレベルであり、時間も「通級」に比べると短いです。
ただ、先生1人に対しての生徒数は、まったく違います。
「特別支援学校」では、先生1人に対して生徒1~2人 ※学校によっては違うかもしれません
「特別支援学級」では、先生1人に対して上限8人まで ※学校によっては違うかもしれません
長男の進学の際に見学した「特別支援学級」では、やはり先生1人に対して生徒6人ぐらいでした。
また、見学した2校のうち1校では、知的障がいが重度の生徒の方がいるため、2人いる先生のうち、1人はその生徒さんにかかりきりの様子でした。
長男が保育園の年長の頃、長男は要求や発語は今ほど出てはいませんでした。
もし、「特別支援学級」に進学しても、困ったことや言いたいことを言葉に出せるのか心配でした。
また、先生方も忙しい中、長男のサインに気づくのかも不安でした。
そして、教育委員会の判定が「特別支援学校が相当」と出たので、パパと話し合った末、「特別支援学校」に決めました。
今では、あの判断でよかったと思います。
昨年の小学1年生の間、国語・算数はありませんでした。
やはり、主に生活自立のための授業や、音楽・図工が中心です。
ただ、この1年間、長男は先生とだいたいマンツーマンでした。
そのため、要求などの言葉の面の発達、長男に合った個別学習があり、何よりも本人が楽しそうにしてるのがよかったと思います。
子供の進学は、親の希望も入れたいものです。
ただ、子供の発達状況や普段の様子を加味しないで、親の希望だけを推し進めてしまうと、子供の負担になります。
進学先を決める際は、必ず入学した後の子供の様子を考えて、決めてください。
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