子供のおもちゃに何を買ってあげていますか?
私達も、赤ちゃんの頃から、色々なおもちゃをもらったり、買い与えたりしました。
もちろん、お子さんの年齢によって、買い与えるおもちゃも色々変わってくると思います。
でも、今振り返って見て、「できるだけ早いうちから取り入れたほうがいいな」と思うおもちゃがあります。
我が家では、子供の発達を促すツールとして、レゴブロックを活用しています。
長男は、1歳の誕生日にプレゼントされた幼児用レゴブロック、「デュプロ」が始めるきっかけでした。
手先の練習
自閉症児の特徴の一つに、手先が不器用ということがあります。
我が家の子供達も例外なく、小さい頃から、手先が不器用でした。
また、指先の力が弱いので、何かを掴むということも、苦手でした。
レゴブロックは、ブロックをつけたり、外したりすることで、自然と指先の力がつき、手先も器用になっていきます。
小さい頃からレゴブロックに取り組んだことで、今では指先の力もつきました。
模倣の獲得
療育を始めていると分かるのですが、模倣の獲得のために、見本と同じようにブロックを積み上げる練習を行ったりします。
一方、レゴブロックでも、見本を見ながら組み立てますから、同じく「模倣」のスキルが必要になります。
レゴブロックには、組み立てる順番が書かれている説明書が添付されています。
説明書を見ると、どの袋で何が作れるのか、必要なブロックの形や個数、それらのブロックをどう配置すればいいのかが、絵で直感的にわかり易く明記されています。
説明書を見ながら、必要なブロックを取り出し、取り付ける。
指示の通りやってみて、できないところは助けを求める。
この流れは、簡単な「お手伝い」にも繋がっています。
そしていつか「お仕事」のスキルに繋がってくれればいいなと考えています。
模倣の獲得は、いつか「将来のためのスキル」になるかもしれません。
レゴの箱の表書きに7-12のような記載があります。
この場合、7歳~12歳が一応の対象年齢とされています。
集中力の獲得
我が家の子供達は、自閉症と診断される3歳前は、集中力がなく、5分とイスに座っていることさえできませんでした。
でも、病院と自宅で療育を行い、家事で相手ができない時間は、ブロックで遊んでいてもらいました。
すると、徐々に子供達に集中力がつき始めました。
今では、レゴブロックを完成させる時間、1~2時間くらいなら、集中して取り組むことが、できるようになりました。
また、好きなレゴブロックの組み立て以外の場面でも、集中できるようになってきました。
例えば、学校の宿題です。
わからないといって投げ出すこともなく、やり終えるまで頑張れるようになりました。
数年前の子供達を振り返ると、成長したなぁと思います。
失敗を恐れない
もちろん、子供達は昔から自分の作りたいものが、スムーズに作れたわけではありません。
時には、自分が思ったように組み立てることができず、パニックを起こして、泣きながらバラバラに壊してしまうこともありました。
私達が手伝おうとすると、怒ってブロックを触らせてくれない時もありました。
途中でやめることに納得できなくて、続きがやりたいと癇癪を起こすこともありました。
しかし、今では、殆どなくなりました。
思うようにいかないときは、自分で考えて工夫しています。
困った時には、助けを呼ぶようになってくれました。
組み立ての最中に中断された時は、泣くこともありますが、ちゃんと気持ちを切り替えてくれます。
想像力の強化
長男も次男も、レゴデュプロ(※レゴブロック幼児用)を始めた頃は、横に並べたり、縦に積み上げたりしか、できませんでした。
しかし、徐々に作るものが、並べたり積み上げたりだけではなく、何かの形になっていきました。
長男が5歳頃には、通常のレゴブロックを買い与えてみたところ、自分で考えながら家や乗り物を作るようになりました。
長男が小学校に入学する頃には、テレビで見たロボットや乗り物をレゴで作るようになっていました。
ただ、自分で工夫してブロックを組み合わせても、満足のいく作品にならない時もありました。
そんな時は、セロテープでとめたり、マジックを使って文字や絵を描いて、表現しています。
本来のレゴブロックの遊び方ではありませんが、これも遊びの一つだと思い、特に気にしていません。
なぜなら、これは子供達が考えて、工夫している証だからです。
だから、どんな工夫をしたのか興味津々になりますし、私達が思いつかないことをしたときは、「すごいね~」と褒めています。
日常の中の療育につながる
レゴブロックは、ブロック同士をはめたり、はずしたりする時に、固くてうまく取れないときがあります。
子供達が小さい頃は、取れなかったら、助けを求めることなく、その場で佇むか諦めるかのどちらかでした。
または、クレーンを使って、ブロックを外して欲しいなどの要求をしていました。
ただ、手伝ってあげても、何も言わないで遊びの続きをしてしまうので、これでは一人遊びをしているのと同じだと思いました。
そこで、長男が模倣やオウム返しができるようになった頃を見計らって、「てつだってください」や「ありがとう」の練習をはじめました。
最初の頃は、私が「てつだってください」と言って、それを長男に言わせてから、手伝ってあげていました。
何回かそのやりとりを繰り返して、そのあと長男がブロックを外して欲しいと私の所へ来た時に、私は何も言わず、長男の言葉を待ちます。
言葉がなかなかでない時は、「て・つ・だ・って・・・」というように、ヒントを徐々に与えます。
これをまた繰り返すことによって、こちらが何も言わなくても、自分から「てつだってください」と言えるようになったのです。
「ありがとう」も同じようにします。
ブロックを外してあげたあと、長男が「ありがとう」と言うまでは、ブロックを渡しません。
これも最初の頃は、なかなか言えないので、「あ・り・が・・・」というようにヒントを徐々に与えます。
そのおかげか、相手に何かをしてもらった後の「ありがとう」は、ほぼ言えるようになったと思います。
このように、レゴブロックを通じて、日常の中でも療育ができるのです。
飽きないで続く
子供達は小さい頃、レゴブロック以外の玩具も持っていました。
積み木やおもちゃのピアノ・英語を話す犬のぬいぐるみ・・・
買ってしばらくは遊んでいても、次第に興味を示さなくなるものばかりでした。
そして、最後は乱暴に扱って、壊れてしまったものが多いです。
皆さんにも、思い当たることはないでしょうか?
しかし、レゴブロックは最初に購入してから何年もたっていますが、未だに飽きることなく続いています。
一時期、レゴブロックを折ってしまうこともありましたが、その後、そのブロックが使えないことが本人なりに理解し、今ではブロックを大事にしています。
そして、子供達がYouTubeで動画を見ている時、レゴブロックの新作CMが入ると、欲しいとアピールしてくれます。
私達は、それを参考に、子供達の誕生日やクリスマスのプレゼントにしています。
今では、ほとんど自分で説明書を見ながら組み立てたり、自分でアレンジしている子供達。
そんな姿を見ると、とても頼もしく感じます。
追伸
私達の体験や学んだことを1冊のデジタルEブックにしてあります。
もし、子育てでお悩みの方がいらっしゃいましたら、何かしらのヒントが得られるかもしれないので、下からダウンロードしてみてください。
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