次男が通う小学校では、毎年秋頃にマラソン大会があります。
次男は、2年連続最下位です。
でも、私達が注目しているのは、順位ではありません。
それは、何だと思いますか?
マラソン大会は、毎年・・・
過去のマラソン大会での次男の様子は、こんな感じでした。
1年生では・・・
初めてのマラソン大会。
先生からの話では、練習は頑張って走っているものの、途中で立ち止まったり、コースアウトをしそうになっていたようです。
そのため、マラソン大会本番では、特別支援学級の先生が伴走してくれました。
立ち止まった次男に、おそらく「頑張ろう」「もう少しだよ」と声をかけてくれていたおかげで、最後まで走り切ることができたと思います。
ただ、途中で私がいることに気付いた次男。
笑顔で、私がいる方へ向かおうとしていたので、先生が止めてくれました・・・(笑)
先生のサポートのおかげで、何とか完走できた最初のマラソン大会でした。
2年生では・・・
2回目のマラソン大会。
2回目ということもあり、先生の伴走なしで、一人で走ることになった次男。
自分で、あと何周するのかがわかるように、1周したらカードをめくる配慮をしていただきました。
最初、スタートは良かったのですが、次男は、ペース配分をあまり考えていなかったので、すぐ最下位に。
何とか頑張って走っているものの、疲れて途中で立ち止まり、結局、周回遅れになってしまいました。
ただそれでも、途中で投げ出さず、最後まで完走する次男の姿が嬉しかったです。
次男は、走るのは苦手ですが、体を動かすことは好きです。
ただ、早く走ったり、マラソンのように長い時間効率よく走るには、手と足をうまく動かさないといけません。
おそらく、次男は体を効率的に動かすことが、苦手なのだと思います。
途中で立ち止まったり、一人だけ周回遅れになっていると、周囲から「頑張っていない」「真面目にしていない」というように、誤解されやすいです。
でも、次男は、次男なりに頑張っていると私達はそう思っています。
順位よりも大事なこと
今年のマラソン大会の練習が始まりました。
練習があった日は、連絡帳に何位だったのかが、わかります。
順位を見て、私はビックリしました。
練習だけど、去年より3番順位が上がっている!
次の練習のときは、昨年より1番順位が上がっており、もしかしたら今年は、最下位から脱却かも?と、つい思ってしまいました。
でも、私達親が順位を気にしてしまっては、いけないと思いました。
もちろん、順位が上の方だと、嬉しいです。
ただ、私達が順位を気にしてしまうと、次男も同じように順位を気にしてしまう。
当日、もし最下位だったら、次男は泣いたり、癇癪を起こしたり、自信をなくしてしまうかもしれないと思いました。
なので、順序のことを気にするよりも、
「今日はどうだった?最後まで走れた?」
「最後まで、頑張ったんだね。すごいよ!」
と、頑張って完走できたことを褒めるように心がけました。
親が順位や勝敗ばかり気にしてしまうと、子供にとってそれがプレッシャーになる可能性があります。
自閉症のお子さんによっては、順位や勝敗に、こだわりすぎてしまうことがあります。
一番にならなかったり、負けることで、パニックを起こしたり、自信を無くすこともあるので、気をつけてください。
上の順位を目指したり、勝つことを目標にすることは、悪いことではないです。
だけど、目標に向かって、お子さんが頑張っていたり、努力していることに注目してあげることが大事です。
「自分の頑張りを、親は見てくれている。認めてくれている。」
お子さんが、それを感じることで、自分に対する自信に繋がっていくと思います。
今年は・・・?
マラソン大会当日、様子を見に行ってきました。
3年生の次男は、校庭5周を走ることに。
多くの保護者の方が見守る中、いよいよスタートとなりました。
ゴールするまでの次男の様子
スタートして、しばらくは良いペースで走る次男。
今年はいい感じ!と思っていたのですが、2周目から徐々にペースダウン。
やはり、1周目で体力を使ったようで、バテテしまったようです。
途中から何とかペースを上げようとしたり、スタミナが持たなくてペースダウンしたり、ゴールまでその繰り返しでした。
結果は、今年も最下位でしたが、最後まで走りきることができました。
終わった後に、次男に声をかけると、
「疲れたよ~。クタクタだ~。」
と言っていましたが、最後までやりきれたことに満足したようで、次男は笑顔でした。
昨年よりも成長できたこと
次男の走る様子を見て、気づいたことがありました。
まずは、昨年より速く走れたことです。
いつもは、次男と次男の前を走っている子との距離は、かなり差がありました。
でも、今年はほんのわずかな差まで、距離を縮めることができたのです。
少しずつ早く走ることが、できているようで、すごいなぁと思いました。
そして、ルールを理解し、実行できたことです。
今回のマラソン大会、1周走るごとに「あること」が決められていました。
それは、『今、自分が何周目かがわかるように、体操帽子を変えていく』ことです。
次男の学年は、オレンジ色と白色の体操帽子なので・・・
1周目:オレンジ色側が見えるようにかぶって走る
2周目:走りながら、体操帽子を白色側に反転させてかぶる
3周目:ゴムひもを首にかけたまま、帽子を脱いで走る
4周目:体操帽子を脱いで、手に持って走る
5周目:体操帽子をオレンジ色側にしてかぶり、ゴールまで走る
私は、最初、次男は走ることに気を取られて、忘れてしまうかなと思いました。
今までの次男だったら、そうなっていたかもしれません。
でも、次男は走りながら、周ごとにきちんとこなすことが、できたのです!
その姿を見ることができて、私は本当に嬉しかったです。
マラソン大会などの学校行事は、どうしても自分の子供と他のお子さんとを、比べてしまうかもしれません。
でも、他のお子さんの様子ばかり気にしてしまうと、自分の子供が頑張っていることに気づきにくいです。
だから、注目すべきは「他のお子さん」ではなく、「お子さん自身」です。
前回よりもうまくできたか?
どんなところを頑張っているのか?
それに注目することで、お子さんの良かったところがわかってくるでしょう。
お子さんの良いところに注目できると、自然と「頑張ったね!」「すごかったよ!」と褒める言葉がでてきます。
お子さんの良いところを見逃さないように、気づいてあげてくださいね。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。